看護師が他職種に転職するならどこ?おすすめ転職先を紹介
看護師という職業に憧れを持ち、実際に働いてみたものの、ハードワークや抱える責任の重さから、他職種に転職をしたいと考える人もいるでしょう。
とはいえ、せっかく看護師の資格を取得し、キャリアを積み重ねたという思いから、他職種への転職をためらうかもしれません。
本記事では、看護師が他職種に転職する際の「ポイント」や「メリット・デメリット」を解説しつつ、具体的なおすすめの転職先も紹介します。
悩める看護師の方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
看護師が他職種への転職を考える理由6つ
看護師が他職種への転職を考える際に、多く挙げられる理由を紹介します。
<看護師が他職種への転職を考える6つの理由>
- 残業が多くストレスが溜まりやすい
- 夜勤がきつい
- 体調を崩しやすい
- 人間関係で悩む
- 給与が割に合わない
- 責任の重さに耐えられない
①残業が多くストレスが溜まりやすい
所属する診療科によって、多少のばらつきはありますが、看護師の仕事は総じて残業が多いことで知られています。
手術室や産婦人科のように、患者の状況に合わせざるを得ない診療科では、残業はほぼ確実に発生します。
眼科や精神科などでは、残業が少ない傾向にありますが、それでも残業がゼロということはないでしょう。
残業が発生する理由について、就業時間内に手をつけられなかった書類の整理や、定期的に開催する勉強会の準備など、例を挙げたらキリがありません。
このように看護師は残業が多いことから、心身を休める時間がとりにくく、ストレスが溜まりやすいと言えます。
②夜勤がきつい
外来のみで入院施設がない病院などは別ですが、夜勤が発生する職場は多いです。
夜勤がきつい理由には、夜勤の業務内容そのものと、日勤と夜勤を繰り返すことにより、不規則な生活を送ることが挙げられます。
夜勤は日勤に比べて、稼働人数は少なくなりますが、これによって1人が担当する業務量が多くなることがあります。
さらに急患などの対応が入ると、ますます忙しくなり、休憩に入れずに夜勤が終わることもあるでしょう。
また日勤と夜勤を繰り返すので、就寝時間も変わるため、体内時計が狂いやすく、不眠に悩まされる人もいます。
③体調を崩しやすい
前述の通り、看護師は残業が多く体調を崩しやすい、夜勤と日勤という異なる勤務時間の影響から、不規則な生活になりがちです。
また休憩を取ることもままならず、きちんと食事を取れない人もいるでしょう。
こうした背景から、体調を崩しやすいといえます。
さらに、医療機関で働くという特性から、各種のウイルスに感染した患者と接触する機会も多く、病気への罹患リスクも高いです。
体調を崩した際には、他メンバーへの勤務交代を要請することにもなり、周囲にも迷惑をかけるストレスから、体調を崩しにくい職種への転職を考える人もいるでしょう。
④人間関係で悩む
看護師は下記の理由から、人間関係での悩みを抱えやすいです。
⑴女性が多い環境である
男性の看護師も増えていますが、看護師は総じて女性の方が多く、女性社会だと言えます。
女性が全てそうだとは言えませんが、噂話をする人も存在し、陰口に付き合わざるを得ないこともあるでしょう。
⑵別の職種のメンバーと頻繁にやり取りをする
看護師は単独ではなくチームで働くため、看護師同士だけではなく、医師・看護助手・事務などとのやり取りも、頻繫に行います。
こうした立場の異なる相手とのやり取りは、気を遣うことも多く、精神的に疲弊することがあります。
⑶ストレスが多い職場である
看護師をはじめとした「医療現場で働く人」はストレスを抱えがちですが、ストレスを解消するために、他者への攻撃(いじめや嫌がらせ)に出ることがあります。
こうした経験に嫌気がさし、他職種に転職をしたいと思う人もいるでしょう。
⑤給与が割に合わない
看護師の給与は、他の一般的な職種と比較すると、高い傾向にあります。
とは言え、日頃の業務内容を考えると、給与が割に合わないと感じる人も多いでしょう。
ストレスの多い環境であることはもちろんですが、サービス残業を課せられることや、病気への感染とも常に隣り合わせです。
こうした背景から、業務内容と給与が釣り合う職種を目指したいと考えても、何ら不思議はありません。
⑥責任の重さに耐えられない
医療機関で働いているので、人の命を預かっているといえるため、他の職種よりも責任が重いと考える人は多いです。
たとえば注射に使う薬剤を間違えれば、患者の生死に関わることもあります。
こうした種類の責任の重さは、他の職種にはないと言えるでしょう。
看護師におすすめの他職種を紹介【全12選】
それでは、看護師におすすめの他職種について、具体的に紹介します。
<看護師におすすめの他職種12選>
- 保健師
- クリニカルスペシャリスト
- 看護師に向けたキャリアドバイザー
- 美容クリニック
- ケアマネジャー
- 機能訓練指導員
- 企業看護師
- 訪問看護師
- 治験コーディネーター
- 臨床開発モニター
- 看護学校の講師
- 心理カウンセラー
①保健師
保健師は、保健所や保健センターで働くイメージが強いですが、企業内で働く「企業保健師」や学校で働く「学校保健師」という道もあります。
保健師は病気にならないように指導を行うことから、予防に関する知識が必要となるため、看護師時代の経験も生きることでしょう。
大半の勤務先に入院施設がないため、基本的には夜勤がないことから、看護師時代よりも規則正しい生活を送ることが期待できます。
②クリニカルスペシャリスト
医療機器を扱うメーカーの営業職として、自社商品を販売するのが、クリニカルスペシャリストの仕事です。
別名では、フィールドナースと呼ばれることもあり、名称からも看護師経験を生かせることが分かるでしょう。
また営業の対象である相手も、医師や看護師であるケースが多いことから、看護師時代の経験が役に立ちます。
さらに医療スタッフの気持ちを踏まえた提案ができるため、看護師経験を持つ人は重宝される傾向にあります。
③看護師に向けたキャリアドバイザー
キャリアアドバイザーは転職エージェントで働き、転職希望者の夢をかなえるべく、サポートをします。
その中でも、看護師に向けたキャリアアドバイザーは、看護師経験を生かして働くことが可能です。
転職希望者も現役の看護師が多いことから、看護師経験のあるキャリアアドバイザーからの提案は説得力が高く、心に響きやすいと言えます。
キャリアアドバイザーの仕事自体は、残業が発生することも多いですが、医療現場ではないので、命への責任の重さに対するストレスからは離れられるでしょう。
④美容クリニック
美容クリニックでは、整形手術や脱毛を行いますが、その施術に対するサポートを全般的に行います。
看護師から他職種に転職する場合には、一般的には給与が下がりますが、美容クリニックは給与水準が高い傾向にあるため、今までの生活水準を保ちたい人におすすめです。
また夜勤を行わないことも、おすすめのポイントです。
美容に興味があり、客への営業トークにも嫌悪感がない人に向くと言えます。
⑤ケアマネジャー
ケアマネジャーは介護の必要がある人を対象とし、適切なサービスを受けるために、総合的にマネジメントを行います。
現場での勤務は少ない傾向にあり、デスクワークが中心となるため、土日が休みであることが多く、看護師時代よりもゆとりを持って働けるでしょう。
ケアマネジャーになるには「介護支援専門員」の資格を取得することが必須ですが、受験資格は実務経験が5年以上なので、看護師経験が豊富な人は挑戦する価値があります。
⑥機能訓練指導員
機能訓練指導員とは、介護を必要とする人に対して、それぞれの状態に合わせたプランの作成および実施を行い、適切な生活を過ごせるようにサポートをします。
機能訓練指導員になるためには、対象となる下記の国家資格の中から、いずれかの資格を保持する必要があります。
<機能訓練指導員になるための必要資格>
- 看護師(准看護師も含む)
- 理学療法士
- 作業療法士
- 鍼灸師
- あん摩マッサージ指圧師
- 言語聴覚士
- 柔道整復師
看護師はこの要件を満たしていることから、機能訓練指導員としての就業が可能です。
資格要件には入っていませんが、利用者の送迎を任されることもあるため、普通自動車免許を保持していない場合には、就業が難しいこともあります。
基本的に夜勤がないことから、給与は低くなる傾向にありますが、規則正しい生活を送れます。
⑦企業看護師
企業看護師は一般の企業において、看護師として勤務をすることから、人気が高い仕事であり、求人が出ると応募が殺到する傾向にあります。
看護師と表記されますが、医療行為を行うケースは少なく、社員の健康管理や健康診断の準備を行うことから、一般的な看護師とは別の職種だと認識されることが多いです。
また企業看護師の人気には、下記のような背景が関係しています。
- 勤務時間は「企業の定時」に準ずるので、残業が少ない
- 土日が基本的に休みである
- 企業の社員が対象なので、健康面で安定している人が多い
医療のスキルを高めたい人には、物足りない部分もあるかもしれませんが、自分のペースで働けることが魅力の1つだと言えます。
⑧訪問看護師
訪問看護師も、前述の企業看護師と同様に「看護師」と表記されますが、一般的な看護師とは別のジャンルとして扱われるケースが多いです。
在宅での医療を必要とする人に対して、自宅などへの訪問を行い、健康状態の確認や医療行為を実施します。
お年寄りは通院が大変であるという理由と、高齢化が進む時代背景から、訪問看護の需要は増えています。
また新型コロナウイルスの影響で、大勢の人と接することを避けたい人からも、注目をされているため、訪問看護師の求人は増えることが予想されます。
夜勤がないにも関わらず、給料が高めな点がメリットですが、利用者の急変時に駆けつけて対応をする「オンコール」が発生する可能性があるため、その点には注意が必要です。
⑨治験コーディネーター
治験とは、新薬を世に出す前に「本当に効果があるか?」や「安全性に問題がないか?」といった確認を目的とし、モニター希望者に対して実施する臨床試験のことです。
治験コーディネーターは、この臨床試験をスムーズに実施するために、各種の調整を行います。
この試験に必要な書類の準備や、モニターへの説明などを行いますし、担当の医師とのやり取りも必要です。
おすすめのポイントとしては、残業が少ない傾向にあることと、デスクワークが多いため、体力的な消耗が少ないことが挙げられます。
⑩臨床開発モニター
臨床開発モニターは、前述の「治験コーディネーター」と同様に、臨床試験をスムーズに実施する仕事ですが、モニター希望者ではなく医療機関を相手にすることが特徴です。
治験を実施している医療機関に出向き、医師に対してヒアリングを実施し、実際に治験を行う医師の選定や治験の状況確認を行います。
この結果を開発メーカーに報告し、治験が安全に行えるように努めます。
給与も高めであり、残業も少ないことが特徴です。
⑪看護学校の講師
看護学校の講師になるためには、5年間の看護師経験を経た後に、講師になるために必要な研修を1年程度受ける必要があります。
看護師になりたい人に教えるという特性から、看護師経験が豊富にあり、人に教えることが好きな人や、成長を見守りたい人に向いているといえます。
生徒のために書類の準備もおこなうことから、パソコンのスキルを持っているとなお良いでしょう。
勤務先が学校なので夜勤は発生しないことから、規則正しい生活を送ることが可能です。
⑫心理カウンセラー
心理カウンセラーは、悩みを抱える相談者に対して、その悩みを聞きながら寄りそい、相談者が良い方向に進めるべくサポートをします。
このことから、看護師として患者の心によりそい、サポートをした経験が活きるといえます。
無資格でも仕事をすることは可能ですが、下記のような資格を持つ方が、転職に有利でしょう。
<心理カウンセラーを目指すときに有利な資格>
- 臨床心理士
- メンタルカウンセラー
- キャリアカウンセラー
- 公認心理師
また就業先は、病院などの医療機関をはじめ、教育機関や司法機関などです。
他職種への転職を成功させるための5つのポイント
ここでは、看護師が他職種への転職を成功させるためのポイントを紹介します。
<看護師が他職種への転職を成功させるためのポイント5つ>
- 看護師経験が生かせる仕事を選ぶ
- ブラック企業かを見極める
- 未経験者に寛容な転職先を選ぶ
- 安定性のある転職先を選ぶ
- 場合によっては資格を取得する
①看護師経験が生かせる仕事を選ぶ
ひとくちに他職種への転職といっても、看護師経験が生かせる仕事と、そうではない仕事があります。
「諦めきれない夢がある」などの背景がある人は別ですが、基本的には看護師経験が生かせる仕事を選ぶと良いでしょう。
その理由は下記の通りです。
ゼロからのスタートではなくなる
看護師経験を生かせない仕事を選ぶと、完全に未経験者からのスタートになるため、スキルの習得や環境への順応など、やるべきことが多くなります。
一方で看護師経験を生かせる仕事を選ぶと、ゼロからのスタートではなくなるので、精神的に楽だと言えます。
良い条件で入社できる可能性がある
看護師経験を生かせる仕事は、言い換えると「看護師としての経験を必要とする」仕事であるため、給与や待遇面において、交渉の余地があります。
こうした交渉に成功をすると、良い条件で入社できる可能性があります。
②ブラック企業かを見極める
他職種からの転職を歓迎する企業は、環境が悪いために人手が不足しているケースや、足元を見ながら低い給与で働かせるなどの、ブラック企業である可能性があります。
もちろんホワイト企業も存在するので、こうした企業では「あえて他職種を募集するケース」や「先入観がない未経験者を一から育てたい」といった背景もあるでしょう。
看護師の環境に不満があり、他職種への転職を希望する人は、とにかく今の環境から抜け出したいと思い、よく調べずにブラック企業に入社してしまうケースがあります。
このような状況を避けるためにも、給与相場より極端に高いか(もしくは低い)や、離職率の多さなどをチェックし、ブラック企業かを見極めると良いでしょう。
③未経験者に寛容な転職先を選ぶ
他職種に転職をする場合には、未経験者に寛容な転職先を選ぶと良いでしょう。
即戦力にこだわる企業では、たとえ採用をされたとしても、入社直後から多くの能力を求められるケースも多く、ストレスを抱える可能性が大きいです。
こういった事態に陥らないためにも、一から教育を実施する企業や、看護師のスキルを欲するので未経験者でも構わないなどの「未経験者に寛容な転職先」の選択をおすすめします。
④安定性のある転職先を選ぶ
看護師から他職種に転職をする人は、新たなことに挑戦をしている新しい企業よりも、老舗企業のような「安定性のある転職先」を選ぶと良いでしょう。
ベンチャー企業のような急成長をしている企業は、一気に業績が落ちる可能性も秘めており、未経験からの転職で不安な状況に、さらに会社の心配も加わることがあります。
また安定性のある転職先は、各種のマニュアルやルールも整っていることから、未経験者にも働きやすい体制が用意されていると言えます。
⑤場合によっては資格を取得する
「看護師におすすめの他職種を紹介」の項目でも紹介したとおり、職種によっては資格の保持が必須であるケースがあります。
また資格保持が必須ではなくても、一定のレベルを持つ証明になるため、未経験者でも選考の対象になる可能性が高まります。
つまり資格を取得することにより、可能性が広がる傾向にあることから、目指す職種に強みを持つ資格について、取得を視野に入れても良いでしょう。
看護師が他職種に転職するメリット5つ
看護師が他職種に転職することで、考えられるメリットは、以下の通りです。
<看護師が他職種に転職する5つのメリット>
- プライベートの時間を充実させられる
- 規則正しい生活になる
- 今までとは異なる世界を見られる
- 命に関わる重圧から解放される
- 職種によっては看護師の経験が重宝される
①プライベートの時間を充実させられる
看護師は多くの残業が発生する傾向にあり、プライベートの時間を確保しにくいと言えます。
日勤や夜勤後の休める時間も、人によっては勤務を強いられることがあるでしょうし、完全なオフの日も、日頃の疲れを取ることで終わる人もいるでしょう。
他職種に転職をすることで、残業の発生をおさえ、自由な時間の確保が期待できるため、プライベートの時間を充実させることが可能だと言えます。
友人や家族と過ごしたり、趣味や買い物の時間に充当させることによって、メリハリのついた生活を送れるため、仕事へのモチベーションも保ちやすいでしょう。
②規則正しい生活になる
日勤と夜勤を行う背景から、就寝時間が一定の時間に定まらないため、どうしても不規則になります。
こうした背景から、睡眠障害が発生するケースも見られ、寝ても「なんだかスッキリしない」と感じる看護師も多いでしょう。
このような生活が続くと、常に心身の疲労を抱えがちになり、心身の病気に発展することがあります。
実際に、整形外科や精神科などに通院する人もいるでしょう。
他職種に転職をした場合には、勤務時間が一定になる可能性が高まるため、規則的正しい生活を送れることもメリットだと言えます。
③今までとは異なる世界を見られる
看護師が仕事において関わる人は、医療関係者が大半を占めるため、狭い世界で過ごしていると言えます。
医療的な知識は持つものの、通常の業務では知らなくても支障がないということから、一般的なビジネスにおける常識を知らない人も存在します。
他職種に転職をすることにより、狭い世界から飛び出せるため、今までとは異なる世界を見ることが可能となり、さまざまな刺激を受けることでしょう。
自分の視野を広げることが期待できますし、新たな知識の習得も可能になるため、今後の人生における可能性も高まることでしょう。
④命に関わる重圧から解放される
看護師は「患者の命を預かる仕事」だと言えます。
診察や手術は行わないものの、患者に対する状態の把握や、注射などの医療行為を行うことから、ミスが発生すれば命に直結することもあるでしょう。
また患者に対してだけではなく、自分の命に関わることもあります。
例えば感染症の患者に使用した注射針を、間違って自分の手に刺した場合には、自分自身が感染するリスクがあります。
他職種に転職をした場合にも、業務上のミスは避けたいところですが、仮にミスが発生しても、ただちに命に関わることは少ないでしょう。
このように、命に関わる重圧から解放されることにより、プレッシャーが減ると言えます。
⑤職種によっては看護師の経験が重宝される
他職種だといっても、看護師の経験を生かせる仕事は多いものです。
こうした仕事を選ぶ場合には、看護師時代に培った経験が重宝される傾向にあり、自分が必要とされることを実感できるでしょう。
「看護師におすすめの他職種を紹介」の項目で紹介した仕事も参考にしつつ、看護師時代の経験をアピールできる転職先を選ぶことをおすすめします。
看護師が他職種に転職するデメリット5つ
看護師が他職種に転職することで、考えられるデメリットは、以下の通りです。
<看護師が他職種に転職する5つのデメリット>
- 収入が低くなる可能性がある
- 初心に戻る必要がある
- 平日に予定をたてにくい
- 看護師仲間との予定が合わなくなる
- 看護師として復帰する際に、条件が悪くなる
①収入が低くなる可能性がある
看護師の給与は、一般的な会社員と比較すると高めであることから、他職種へ転職をすることによって、収入が低くなる可能性は大きいと言えます。
特に医療業界以外の職種を選んだ場合には、収入が大幅にダウンする可能性も高まります。
現在の給与で生活基盤をたてており、余裕がない人や、自分だけの収入で家族を養っている人は要注意です。
転職をして生活が成り立たなくなった結果、無理をしてアルバイトを行うケースや、やむなく看護師の世界に戻った人も見受けられるため、計画的な転職を心がけましょう。
②初心に戻る必要がある
他職種に転職をするということは、初めての世界に飛び込み、知らない企業で働くことになるため、初心に戻り謙虚さを持つ必要があります。
傲慢な態度では、周囲からの反発を受ける可能性がありますし、スキルの習得にも影響が出てくるでしょう。
早く転職先に慣れて、充実した仕事生活を送るためにも、初心に戻って取り組むことを意識しましょう。
③平日に予定をたてにくい
看護師は基本的にシフト制なので、平日の休みがあります。
土日よりも平日の方が空いていますし、役所などの機関は平日に営業をしているため、買い物や用事を平日に済ませるケースも、多かったのではないでしょうか?
他職種に転職をすると、土日が休みになる傾向にあるため、平日に予定をたてにくくなります。
④看護師仲間との予定が合わなくなる
前述の通り、看護師はシフト制のため、シフトの休みが重なる日に、看護師仲間と予定を合わせることもあるでしょう。
また看護師以外の友人とは、予定が合いにくくなるため、同業者と一緒に予定をたてることも多くなります。
他職種に転職をすることにより、看護師仲間との休日が合いにくくなるため、お互いの予定の調整が難しくなることは、デメリットの1つだといえます。
⑤看護師として復帰する際に、条件が悪くなる
他職種で働いた結果、やはり看護師に戻りたいと考える人も、一定数において存在します。
そうした場合に、ブランク期間が影響すると、復帰しにくくなると言えます。
看護師の世界は常に人手不足なので、条件をいとわなければ、どこかの医療機関で復帰をすること自体は可能でしょう。
しかし一旦離れたことにより、スキルが落ちているとみなされるため、給与や待遇面で条件が悪くなることが考えられます。
まとめ~看護師が他職種に転職するなら経験が活かせる仕事を選ぼう~
看護師が他職種に転職をする際には、「なるべく"看護師経験が活かせる仕事"を選ぶことが大切」だと分かりました。
所属していた診療科によって、生かせる能力も変わるため、本記事で紹介したおすすめの他職種も参考にしつつ、本当にやりたい仕事を見つけることをおすすめします。
今までの看護師経験が、この先の人生においてプラスになることを願っています。