【35歳限界説の消滅】40代が転職成功を叶えるために必要な全知識
巷では転職35歳限界説なんていうものがあるくらい、通常、40代の転職は難しいものだと思われています。
年功序列制を採用している企業は、40代を中途採用で雇用する場合、管理職としての採用が基本となります。20代、30代と比べて高い報酬を支払う必要があるため、求人数は少なく倍率も高い傾向にあります。
しかし、激しい競争を突破できれば、20代、30代より年収アップに繋がる可能性が高いというのも事実であり、40代転職ならではのアドバンテージです。
即戦力が求められるので、今まで身に着けたスキルや実績を活かせる転職は基本となります。
今回は、40代で転職を考えている方向けに、知っておきたい転職の心得を紹介します。
40代の転職事情は?
まず、今の日本では実際にどれくらいの人が40代で転職しているのかを見てみましょう。
厚生労働省が公表している「平成28年上半期雇用動向調査結果の概要」に記載されている性、年齢階級別の転職入職率によると、40代の男性が6%、女性が13.1%と転職者全体の1割程度を占めています。
また、40代男性の転職理由の中で一番多いのは「給料など収入が少なかった」で15%となっており、二番目の「会社の将来が不安だった」が14%ほどでした。
一方で40代女性が前職を辞めた理由の中で一番多いのは「定年・契約期間の満了」が14%で、二番目に多いのは「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が13%という結果でした。
男性の場合は会社や待遇について不満を持って年収アップやキャリアアップを目指して転職する人が多い一方、女性は非正規雇用の割合が高いこともあり会社側の事情に左右されたり、労働条件が悪かったりといった事情によって転職をしている人が多いことがわかります。
ちなみに全世代の転職率は5%程度ということも分かり、実は20人に1人も転職している事実を頭に入れておくといいでしょう。
40代転職の光と影
40代の方が転職したいと周りに言うと、必ず「辞めておけ」という人がいます。それだけ年功序列の考えが日本社会に浸透しています。
20代であれば、未経験でも勉強する姿勢とやる気で何とかなることができますし、白紙に近い状態なので会社の社風や方針も浸透させたすいでしょう。また、賃金も高くなく、定年までまだ長いので、即戦力でなくとも今後期待できる人材であれば採用します。
ところで40代となると、他の会社で経験を積んでいる分、忠誠心を持たせたり教育させたりすることが難しくなってきます。高い年収に見合う管理人材・即戦力人材でもなければ、会社はあまり積極的に採りたくないというのが本音です。
しかも家庭を持っている場合、経済的な負担ものしかかります。上に両親の介護費、下に子供の教育費、それに住宅ロ―ンや自分の老後費用も考えると、仕事を辞める自体が困難になります。そのため、40代を過ぎると会社を辞めたくてもなんとか我慢している方も多いのではないでしょうか。
これらのケースに該当する場合は我慢が不要
40代という年齢を考えると転職のハードルが若干高いのですが、例えば以下の状況にすでになってしまった場合、会社にしがみつくより新天地を切り開いていった方が間違いなく自分のためになります。
- 上司からのパワハラが酷く、精神的にきつい
- 会社の経営が不安定になってきている
- 窓際に追い込まれ、仕事がなくなる
- 出世ルートから外れて年収が頭打ち
- 自分の能力や個性、資格は会社では活かせない
定年まで20年弱、残り短いキャリアで、これらの不満を飲み込で耐え忍ぶまで会社にしがみつくのでしょうか。
「あと20年耐えられそうにない」と気付いたら、それが転職の潮時です。自分が描く理想の職場は、自分で動いて探すしかないのです。
そうはいっても、退職すると収入が途絶えあまりにもリスクが多いので、まず在職中に転職の準備をして、自分が本当に転職に向いているかどうかを調べたり、コンサルタントと相談してみることをおすすめします。
40代での転職、弱みと強みは?
歳を重ねるごとに転職が難しくなるのは、年齢が高いほど、企業が払わなければならなくなる年収も高くなるからです。
また、20代の人材であれば将来性や柔軟さを持っていますが、40代では前の職場と新しい職場との違いによって悩みや問題が生まれてしまうリスクがあります。
そういったデメリットがあるため、40代での転職は難しいと言われています。
しかし、必ずしも今の会社に残ったほうが良いとは一概には言えません。
自分の能力を活かせていなかったり、今の仕事が精神的・肉体的に苦痛だと感じるのであれば、転職したほうが自分のためになる場合もあります。
それでは、どのように弱みを克服し、アピールをしていけば良いのでしょうか。
40代の人材には、即戦力となる高いマネジメント能力が求められます。
前職での知識や経験を活かし、部下をリードして利益を上げていくことを考えましょう。
40代で転職するのであれば、管理職などのポジションについて、提示される年収に見合った能力を発揮していく必要があります。
また、社会人としてのマナーや基本的なスキルはどのような職場でも活かすことができます。
こういった力も20代の人材にはない強みになります。
ただ、そのような強みがあっても転職活動は長期化することが予想されます。
できることなら、今の職場に在職しながら転職活動を進めていくべきでしょう。
40代の転職では、人脈を利用しても良い
転職エージェントを活用しても、なかなか思い通りに転職活動が進まないといった不安を抱えることもあるかもしれません。
先程から述べているように、歳を重ねてからの転職活動は簡単にいくものではありません。
そのため、人脈を利用して内定をもらうというのも一つの手段です。
そのときに重要になってくるのが、前職でいかに仕事に取り組み、結果を出してきたかということです。
企業側も、高い年収を払ってでも、それ以上に利益を上げてくれる人材なら採用したいと思うはずです。
あなたが前の職場で真剣に仕事に打ち込み、高い利益を出してきたことをわかってくれる上司や知人がいるなら、会社を紹介してもらいましょう。
もし、今活用できる人脈がないというのであれば、新たに作りましょう。
近年ではメールなどによって顔を合わさずにビジネスが成り立っている部分も多くなっています。
そのような、いつも顔を合わせない相手を実際に食事などに誘って、人脈を広げましょう。
もちろん一度会うだけで終わりにせず、相手のことをあとでメモするなどして覚えておいて、相手と近づくことが大切です。
人脈に頼って採用してもらうのが嫌だと言う人もたまにいますが、結果的にその会社で利益を上げることができれば雇用のきっかけなどは関係ありません。
むしろ、紹介してくれた人の顔を立てることができます。
まとめ
このページでは、40代で転職を成功させるコツを解説してきました。
40代からの転職は、30代までと比べて困難は多いでしょう。
しかし、今まで真剣に仕事に取り組んで結果を出してきたのであれば、転職エージェントや周りの人の力を借りて成功させることが可能です。
まずは自己分析をして自分の能力をしっかりと把握しましょう。
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40代の場合、応募できる求人の数が限られてくるため、転職サイトで求人を探して自分でペースでゆっくり応募していくスタイルはあまりお勧めしません。ほとんどの40代転職者は、プロの転職エージェントを利用しています。その際、40代でも応募できる非公開求人を紹介してもらい、求人一件一件を大切にすべきです。
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事前にエージェントによる審査があるので、労働環境や待遇面などで問題がある企業に引っかかるリスクはありません。
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