退職代行で知っておくべき注意点!退職代行で失敗しない方法とは
労働災害などが話題になる中で、「会社を辞めたい」「辞めたい気持ちは強いが、上司の目などが気になりなかなか言い出しづらい」と頭を抱えている方は多いと思います。
そのような現状の中で退職希望を自分に代わって伝えてくれる便利な「退職代行」サービス。
しかしそんな便利な退職代行サービスを利用する際にはいくつかの注意点があります。
今回はそんな注意点について紹介します。
始めに:そもそも退職代行サービスとは
退職代行サービスとは、会社を辞めたいのに辞めたいと言い出しづらい人や、会社から退職を許可してもらえない要な場合に、退職を希望する人の代わりに「退職したい」という旨を会社に伝えてくれるサービスのことを言います。
基本的に、サービスを利用するのは「人手が足りてないときに退職希望を出したら、会社からの引き止めが激しくて辞められない」「辞めたい、と言ったときからひどい嫌がらせを受けてしまった」「上司に退職届を受け取ってもらえない」などの状況に陥っている労働者です。
簡単に言うと、退職代行サービスは退職の意志を伝える際に嫌なことを代わりに行ってくれるというサービスです。
しかしそんな退職代行サービスにはいくつか注意しなければならない点があり、それを意識しないとサービスの利用によって得られるメリットが薄くなってしまいます。
そこで、このサービスを利用するにあたっての注意点を紹介していきます。
注意点1:退職代行サービスの料金は様々
退職代行サービスを行っている業者は少なくないため、インターネットで検索するとどれを利用すればよいのかわからないことがあります。そして、その料金に関しては業者によって様々です。サービスの利用料金は正社員かパート・アルバイトかによっても変わってきますが、5万円~10万円程度であることが多いとされており、高くても15万円程度のようです。正社員とパート・アルバイトで違うのは、会社とのやり取りにおいて取り扱う次項が多いからでしょう。
このような料金の違いについて充分に調べておかないと、自分にとって良い選択ができなくなってしまいます。場合によっては退職するだけで自身の経済的負担を強め、マイナスの影響が強くなってしまうため、重要な注意点となっています。
注意点2:信頼できる商社を選ぶ
上述したとおり、退職代行サービスを行う業者は多くあり、2019年1月現在では約30社の退職代行サービス業者が存在します。中には評判の良くない業者も存在します。主にそれは「弁護士のいない退職代行サービス業者」です。このような業者は違法である可能性が極めて高く、絶対に利用しないほうが良いでしょう。
サービスを利用する場合には、多くの取り扱う書類や、ふまえなければならない法律が存在します。弁護士による退職代行では、適切な法律に基づいた処理を行うため、トラブルはあまり発生しません。また、もし仮にトラブルが起こったとしても、法律に基づいた処理を行っているため、自身を守る証拠として残ります。
一方で、弁護士のいない業者ではそのような法律の知識が不足していることも考えられるため、後のトラブルにつながりやすくなっています。また、トラブルが発生した際に反論する根拠が、法律をふまえたものに比べて弱いものになってしまいます。
基本的にサービスを利用したのにもかかわらず退職が実現しなかったという事例はほとんどのケースでありませんが、万が一そのような状況が発生した場合に、弁護士による適切なステップを踏んでいる退職とそうでない退職には大きな差が出てきます。つまり信頼できる業者を選ぶことは重大な注意点として位置づけられるわけです。
注意点3:会社と個人のトラブルの解決はしてくれない
退職代行のサービスはあくまで「個人に代わって退職の意志を会社に伝え、退職を実現する」というサービスです。そのため、会社と社員・パート・アルバイトの間のトラブルを解決してくれるわけではありません。
例えば「セクハラ」「パワハラ」「賃金の未払い」などがトラブルの事例としてあげられます。これらは法律上の争いではありますが、退職代行サービスはそのようなトラブルに関しては対処の範囲外になっています。
これらのトラブル、また訴訟に関しては、退職が適切に完了した後に別の事案として弁護士に相談をするべきです。注意点として理解しておくことによって、スムーズに交渉を進めていくことができます。
まとめ:退職代行サービスは正しく利用しましょう
ここまで主に退職代行サービスを利用する際の注意点について紹介してきましたが、それでも便利なサービスであることに変わりありません。
大切なのは「注意点を十分理解した上で、適切にサービスを利用する」ということです。便利なサービスの裏にある注意点を正しく認識できていれば、退職代行サービスは非常に素晴らしいサービスです。
正しい知識を持ち、適切に退職代行サービスを利用しましょう!