ベストベンチャー100に信憑性はある?お金を払えば掲載できるって本当?
「ベストベンチャー100に選ばれた企業で働きたい!」
「優良なベンチャー企業で働きたい!」
などなど、ベンチャー企業でガツガツ働きたいとお思いの方って多いですよね。
ですがベンチャー企業といっても数多くあり、どこに応募しようか迷いますよね。
その選ぶ指標として「ベストベンチャー100」がありますが、信憑性のあるものか疑問視される方がかなり多いです。
今回はそんなベストベンチャー100の信憑性について、詳しく掘り下げていきます!
そもそも「ベストベンチャー100」とは?
ベストベンチャー100は法人向け有料会員制サービスで、成長を期待できるベンチャー企業100社限定のサイトです。
主にベストベンチャー100の対象企業が受けられるサービスは以下の通りで、サイト掲載による宣伝にとどまらず、さまざまなメリットがあります。
<ベストベンチャー100で受けられるサービス>
- サイト掲載(経営者のインタビュー形式)
- カンファレンスへの無料招待(年1回)
- 著名経営者の勉強会招待(無料)
- 雑誌「ベンチャー通信」での誌面掲載
どんな基準で選ぶの?
ベストベンチャー100における、ベンチャー企業の審査基準は以下の3つです。
- 経営者の資質
- ビジネスモデルの独自性
- 成長性
社会貢献のできるビジョンがあり、社員で一丸となって取り組んでいるか、売り上げが右肩上がりか、成長市場で事業展開しているかなどが指標となります。
ベストベンチャー100に選ばれる必須条件は?
ベストベンチャー100の審査基準に加えて、必須条件もあります。
具体的には以下の4つです。
- 公序良俗に反しない事業及び企業体であること
- 原則、黒字企業 ※ただし戦略的投資による赤字の場合は特別に掲載する場合もある
- 新たな雇用を創出し続けている
- 常に新しいチャレンジをし続けている ※新規事業(商品)開発や新規拠点展開など
なお以下にあてはまる業種・事業者については掲載しないものとなっています。
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年7月10日法律第122号)で、風俗営業と規定される業種
- 風俗営業類似の業種
- 消費者金融
- たばこ
- ギャンブルにかかるもの
- 規制対象となっていない業種においても、社会問題を起こしている業種や事業者
- 法律の定めのない医療類似行為を行う施設
- 占い、運勢判断に関するもの
- 興信所・探偵事務所等
- 特定商取引に関する法律(昭和51年6月4日法律第57号)で、連鎖販売取引と規定される業種
- 債権取立て、示談引受けなどをうたったもの
- 法令等に基づく必要な許可等を受けることなく業を行うもの例:廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく市長の許可を取得せず、違法に廃棄物の処理を行うもの(不用品を買い取る又は無料で引き取るとしている場合において、別途輸送費・作業代などを要求し、実質的に処理料金を徴収するものも該当する)
- 民事再生法及び会社更生法による再生・更生手続中の事業者
- 各種法令に違反しているもの
- 行政機関からの行政指導を受け、改善がなされていないもの
- 不当景品類及び不当表示防止法に違反しているもの
厳正の審査基準、条件をもとに選考されていることが分かりますね…。
ベストベンチャー100の信憑性はある?
ではベストベンチャー100の信憑性について、具体的に掘り下げていきましょう。
信憑性の低さについて唱える声が多い…
「ベストベンチャー100に信憑性なんてない」
「ベストベンチャー100はなんてお金を払えば掲載できる」
なんて声がかなり散見されます。
ですが決定的な証拠がないため、本当にお金を払って掲載できるかまでは分かりません。
なおベストベンチャー100に選ばれた企業が不祥事を起こしたケースもあるため、「ベストベンチャーを獲得した=何もかもカンペキなベンチャー企業」なわけでもありません。
ベストベンチャー100とかに入っている企業でも安心しちゃダメ。
ああいうのは普通にお金払えば掲載される。
実際掲載された会社が不祥事を起こすケースは多々ある。
最近だとGi〇umoさんとかね。#駆け出しエンジニアと繋がりたい #今日の積み上げ
— じゅうきち@IT転職コンサルタント (@vWLppvuW4U5Y9dd) November 8, 2020
『ベストベンチャー100』を謳ってる企業ってたくさんあるけど、ホントにベストベンチャーかどうか怪しい。
・数年前に受賞
・何年連続受賞
とかサイトに掲載してるけど、
結局のところ、入ってみないとわからないし、
日本の企業は3年以内に半数以下、10年継続は1%未満って言われてるから。— MSKJ (@MSKJ20119298) May 17, 2020
信憑性も怪しいし、有効性も怪しいけど、分かりやすい指標に飛び付くんですよね…。
モンドセレクションとかベストベンチャーの方式に近いという噂も聞きますね…。 https://t.co/zNnJnQByvj
— 谷口 哲志 | キャリアの窓口 (@tetsu_taniguchi) August 29, 2020
逆に「認知にお金を払うのは優良企業なのでは?」との声もある
「認知度」はなかなか数値などで判断できず、目に見えなく効果がわかりにくい指標です。
この点に着目し「仮にベストベンチャー100がお金を払って掲載できるものならば、わざわざそこに力を入れて頑張っているのは、むしろ優良企業なのでは?」との声もあるんです。
「ベストベンチャーや働きがいのある会社ランキングはお金を払えば掲載できる!信憑性は低い!」
みたいなこと言ってる方いますが
効果の見えづらい「認知」にお金払ってまで
採用や商売頑張ってる会社って、
普通に優良企業では?と思ってしまいます。土台がないと到底できないしね。
— すがはら▶︎TABICA CS人 (@suga_de_suyo) February 19, 2020
まとめ~「ベストベンチャー100」はあくまで目安程度にとどめておこう~
今回はベストベンチャー100について、具体的な声をもとに信憑性を掘り下げてみました。
一見魅力的なものに聞こえますが、信憑性を疑う声も目立ち、たやすく信じ込んで良いのか微妙なところ。
そのため「ベストベンチャー100に選ばれているから応募してみよう」ではなく「ベストベンチャー100を取っているから、他のベンチャー企業よりは多少優良かもしれない」程度にとどめておくのが吉ですね。