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生産技術で転職する基礎知識と失敗しない3つのポイント【体験談アリ】
「生産技術の仕事に転職したい!」
「転職で失敗しないポイントが知りたいな!」
「おすすめのサービスがあれば知りたいな!」
こんな疑問に答えます。
この記事の内容:生産技術への転職で失敗しないポイントが分かります
生産技術の仕事に転職したいと思いませんか?
「今の会社で働き続けていいのかな?」と思っていて、行動に移さないままだと1年後もあなたは同じ悩みを抱えているでしょう。
生産技術の仕事に転職を成功させるには3つのポイントがあります。
この記事を最後まで読んで、あなたの人生を変える一歩を踏み出しましょう。
この記事を書いている私は生産技術で10年仕事をして、転職活動をした経験を持っています。
こうした経験に基づいているので信頼性があると思います。

【基礎知識】生産技術は利益を生む大事な仕事
生産技術とは、簡単に言えば製品を作る生産ラインを作る仕事です。
あまり表には出ない仕事なので、馴染みのない人も多いと思います。
あまり有名ではありませんが、実は生産技術が弱い製造後湯の会社は生き残れません。
なぜなら生産技術は会社の利益を生み出す力の源だからです。
生産技術の例を挙げると、製品を自動で組み立てる装置の開発や導入をすることが挙げられます。
日本国内の工場で10名分の仕事を自動化すれば、人件費500万円×10名で、年間5000万円も利益を生み出します。
この様に生産技術の仕事の成果は、会社の利益に直結するので重要です。
こんなことを言うと、「古い会社のやることでしょ?今どきのイケてる会社はやってないんじゃない?」
と思う人もいますよね。
実はそれ、とんでもない誤解です。
AppleがiPhoneで稼ぐ秘密は生産技術
あなたの手元にあるiPhoneを作っているAppleは、抜群に稼ぐ力を持っています。
なぜならAppleは高い生産技術を持っているから。
ポイントは同じ生産設備を使い回すことにあります。
一般的に、生産設備は製品が変わるごとに買い替えます。しかし、Appleは同じ生産設備を使います。
新規投資をしないので、生産設備が利益を生み出し続けるのです。
例えば初代のiPhoneからiPhone4Sまで画面サイズが3.5型で統一されていたのは、生産設備を使い回すためです。
アルミ筐体を削り出しで作るロボットドリルという生産装置は1台、数千万円します。
同じサイズのアルミ筐体の製品設計にすることでで、生産装置を変えずに使い回すことができます。
この結果、Appleの営業利益率は30%という驚異的な数値を出しています。
一般的に、製造業では営業利益率が10%あれば優秀と言われます。
この様に、今どきの稼いでいる会社は高い生産技術力をもっています。
どの会社も生産技術エンジニアを必要としている
会社の利益に直結する生産技術は、どの会社も必要としています。
特に日本では働き手の減少に伴い、工場を自動化する需要が伸びています。
メカとエレキの専門性を持つ人材が求められているのです。
実際、私が転職活動をしているときも、同業他社からだけでなく他業界からも生産技術エンジニアを
募集する求人は後を絶ちませんでした。
つまり、生産技術エンジニアの転職は売り手市場であり、あなたに有利だと言えます。
生産技術の仕事に転職が必要な2つの理由
私はメカを専門とするエンジニアとして、製品の組立自動機を開発した経験を持っています。
生産技術の仕事に転職が必要な理由は2つあります。
- 技術力がない会社にいると消耗するから
- ワークライフバランスの両立が難しいから
詳しく解説していきます。
技術力がない会社にいると消耗するから
技術力がない会社で生産技術の仕事をしてもあなたが辛いだけです。
なぜなら自分の力では何もできないから。
例えば、工場で設備トラブルが起きると生産技術部門の技術者が呼ばれます。
しかし、技術がないのであなたにできることはありません。唯一できるのは設備メーカーに電話して「直してください」と言うだけ。
ぶっちゃけ、こんなエンジニアは付加価値ゼロです。
しかし、私が勤める大手のメーカーを見ても、部門によっては使えないエンジニアがいるところもあります。
こうした生産技術部門が手掛けた設備は失敗ばかりで、まともに良品が作れません。
トラブルが続くから設備の手離れが悪く、担当者は新しい開発ができない。という悪循環になります。
そのうち「トラブルに対応することが仕事」と思い込んで、組織が機能不全に陥ります。
この様に、技術力のない会社や組織にい続けるなら転職した方がいいです。
自分自身の成長につながらず、あなたの価値が上がりません。
ワークライフバランスの両立が難しいから
生産技術の仕事はワークライフバランスの両立が難しいです。
時間外労働や休日出勤が多いのがその理由です。
私は設備の設計の締切が迫ると夜10時まで図面を引いていました。
さらに設備を導入する田舎の工場までよく出張に行きました。
工場が止まっている土日や祝日でないと設備の搬入はできないので、休日出勤は珍しくありません。
残業代はつくのでお金を稼ぎたい20代の頃は私もバリバリに働きました。でも、家庭を持つ30代になると働き方を変えてもいいのかなと思います。
実際に私は子どもが産まれたタイミングで、定時で帰れる企画の部署に異動しました。
異動するのは簡単ではないので、転職も選択肢に入れておいて損はありません。
生産技術の転職で失敗しない3つのポイント
私は30歳のときにメーカーから航空会社に転職活動しました。
最終面接で落ちましたが、失敗しない3つのポイントが分かりました。
ポイント①:ブレない自分だけの軸を持つ
転職で重要になるのは「なぜ転職するのか?」への答えです。
正解なんてありません。なぜならあなたの置かれた境遇によって答えは変わるからです。
私の軸は「好きなことを仕事にする」でした。
学生時代に使っていた一眼レフカメラにほれ込み、新卒でメーカーに入社しました。
しかし、子どもの頃から憧れていた空の世界で仕事がしたいと思い、転職活動に踏み切りました。
この軸はあなたの経験、価値観によるところが大きいので、答えはあなたにしか分かりません。
もし悩むようなら転職エージェントとキャリア面談をしてみると、自分でも気づかなかった軸が発見できる可能性があります。
ポイント②:誰にも負けない技術領域を明確にする
2つ目のポイントはあなたの得意な技術領域を明確にすることです。
生産技術は専門性が多岐にわたります。
例えば、図面を引くメカ、電気部品を選定するエレキ、フローチャートをかくソフト…。
転職する際には、自分がどの領域に強くて自信があるかをはっきりしましょう。
重要なことは成果を数値で示すことです。
「10工程の組立を自動化する設備のメカ図面を作成して、年間8000万円のコストダウンに貢献した」。
この様に数値を盛り込むことで、信頼性がグッと高めることができます。
最初は難しいかもしれませんが、コツはあなたの組織の成果を語ることです。
組織の成果は定量的に表現されていることが多いので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ポイント③:どのように会社に貢献できるか想像させる
3つ目のポイントは、転職したい会社にあなたが働いている姿を想像させることです。
「この人ならうちの会社で即戦力になってもらえる!」と面接官に思ってもらえたら、転職の成功はグッと高まります。
コツは企業分析をすることです。経営方針資料などを読めば、中期計画が書いてあります。
私が目指した航空会社は国際線の拡充を計画して、整備基地の拠点を立ち上げる人材を求めていました。
そこで、私が工場を自動化するプロジェクトを主導したプロジェクトマネジメントの経験や、
TOEIC800の英語力をアピールして、最終面接まですんなりと進みました。
この様に相手の会社が求めている人材であることを、論理的に説明することが重要です。
生産技術の転職エージェントは必要か
結論から言うと、生産技術の転職に転職エージェントは必須ではありません。
ネット記事を見ると、やたらと転職エージェントに登録することを急かす記事ばかり見かけます。
転職活動した経験からすると、「この記事を書いている人は転職活動を経験したことがないのでは?」と思ってしまいます。
優秀な生産技術エンジニアには必須ではない
優秀な人は転職エージェントの力を借りなくても転職を成功させられます。
なぜなら彼ら・彼女らは自分の強みと相手の求める人材を分析して、それを論理的に伝えることができるからです。
本気で転職したいと思うなら、他人から手取り足取り教えてもらわなくても自ら大切なポイントを押さえることができます。
こんな事言うと「自分は優秀なエンジニアじゃないから無理かも?」
と心配になる人もいると思います。
心配はいりません。
あなたが今している生産技術の仕事は、非常に専門性が高いです。
専門性の高さにあなた自身が気づいていないだけで、優秀なエンジニアとして活躍しています。
要はあなたの専門性をいかに素人でも理解しやすく、伝えられるかが転職の成功を分けるのです。
登録すると失敗がすくない
生産設備エンジニアには優秀な人が多いですが、コミュニケーションが下手です。
そのため、伝え方が下手なのでせっかく高い専門性を持っていても、周囲に正しく評価かされずに損をしている人を見受けます。
これは会社の中だけでなく、転職でも同じことが言えます。
相手の知りたいことではなく、自分の話したいことを面接で話していては成功が遠のくばかりです。
あなたが転職する際の志望動機や自己PRに客観的な意見をもらえれば、より面接官に刺さる内容にブラッシュアップできます。
とはいえ、あなたの家族、学生時代の友人や会社の同僚に客観的な意見を求めても無駄です。
なぜなら転職の素人だから。
転職した経験を持つ友人にあなたの志望動機や自己PRを見てもらえば、きっと良いアドバイスがもらえます。
友人に見てもらうのが恥ずかしいなら、転職エージェントに見てもらいましょう。
多数の転職者を指導した経験があるので、あなたの転職の成功を高めることができます。
生産技術エンジニアの転職体験談
生産技術エンジニアである私も転職活動を体験しました。
私が志望した航空会社は転職で人気上位の会社なので、複数の転職エージェントに登録しましたがエージェント経由で応募できませんでした。
学生時代の就職活動では最終面接まで進んだ経験があったので、転職エージェントには頼らずに自分で転職活動の対策をしました。
過去の仕事の実績を定量的に棚卸して自己分析をしたり会社の決算資料を読み漁ったり、1か月ほどかけて面接の対策をしました。
自信に満ち溢れていて、受かる気しかしませんでした。
最終面接に落ちて「使っていれば…」と後悔
私は自信満々で臨んだ役員による最終面接で落選しました。
原因は現場で働く仕事内容をイメージできていなかったことです。
私の持っている仕事のイメージと面接官の持っているイメージが最後まで食い違ったままで、溝を埋めることができませんでした。
落選の通知を受け取った瞬間に、「転職エージェントに内容を見てもらっていればよかった…」という思いが頭をよぎりました。
私は自己PRや志望動機を一人で磨き上げました。
そこで満足するのではなく、転職エージェントから客観的な意見をもらえば、成功する可能性が上がっていたかもしれません。
転職を成功させるに、は転職エージェントは必ずしも必要ではありません。
しかし、登録することであなたが失敗する可能性が下がるということを知っておきましょう。
まとめ
生産技術は会社の利益に直結する重要な仕事です。技術力がない会社やハードワークで消耗するので、転職することも選択肢のひとつです。
転職で失敗しないためには3つのポイントがあります。
- ブレない自分だけの軸を持つ
- 誰にも負けない技術領域を明確にする
- どのように会社に貢献できるか想像させる
優秀な生産技術エンジニアは自分の力で転職を成功させることができます。
ただ、転職エージェントを使うと失敗する可能性を下げることができるので、登録して損はありません。
生産技術で転職するポイントが分かったので、次は「自分にあった転職エージェントが知りたいな!と思いましたよね。
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悩んでいてもあなたの人生は変わりません。
今すぐ行動してあなたの未来を変える一歩を踏み出しましょう。