「繁忙期」とは?意味や使い方を例文でわかりやすく解説!
繁忙期とは、仕事量や顧客数が増加して、忙しくなる時期を指します。
ビジネスにおいてあらゆるシーンで使われる言葉ですから、日頃から耳にするケースが多いでしょう。
ただ実際にはどう使うべきかイマイチわからず、使い方が気になる方もいますよね…。
今回はそんな方に向けて、この記事では「繁忙期」とは何か、意味や使い方について例文を通して解説します。
「繁忙期」を正しく理解して使いこなせるよう、ぜひ最後までお読みください。
「繁忙期」の意味は?
- 読み方:はんぼうき
- 意味:仕事量や顧客数が増加して、忙しくなる時期
数週間、数か月、場合によっては年間を通して忙しい期間の言葉としても用いられます。
繁忙期は企業・業界・業種によって異なり、一定ではありません。
たとえばおもちゃメーカーならクリスマスのある12月が繁忙期で、医療業界(内科)ならインフルエンザの予防接種がある11月や、拡大する1、2月が繁忙期に該当します。
その他各業種・業界別の繁忙期については、以下のツイートも参考にしてみてくださいね。
[意外に6月がひま〜業種別繁忙期カレンダー] https://t.co/wvFFoSGIOv
90以上の仕事の人にいつが忙しいか暇なのかを聞きました!いつ役立つかわからないけど保存版。(林)#DPZ pic.twitter.com/DC9Ohmff6D— デイリーポータルZ (@dailyportalz) February 3, 2018
ちなみに「はんもうき」と読んでしまうケースがありますが、正しい読み方は「はんぼうき」ですので注意してくださいね。
「繁忙期」を使った例文・使い方3つ
「繁忙期」という言葉を実際に使うときの主な用例は以下の通りです。
- 「繁忙期を乗り切る」
- 「繁忙期を避ける」
- 「繁忙期が続く」
「繁忙期を乗り切る」
「ゴールデンウィークのある5月上旬は繁忙期を迎えますから、何とかして乗り切りましょう!」
「多忙な時期に打ち勝ち、この忙しい現実を乗り越えよう」といったニュアンスで使われるケースです。
「繁忙期を避ける」
「費用を抑えて国内旅行したいならば、繁忙期は避けてみてください」
特に、繁忙期を避けることでのメリットに触れたい場合に使われるケースですね。
たとえばお引っ越しで繁忙期を避けることで費用を抑えられたり、快適に旅行ができる、なんてケースで使えますね。
「繁忙期が続く」
「ここ数日は繁忙期が続いている」
繁忙期は忙しい"期間"のことですから、中長期的に続く際にも使われますよね。
「繁忙期」の類語・類義語表現
「繁忙期」の類語・類義語は以下の通りです。
「繁盛期」
- 読み方:はんじょうき
- 意味:商売が繁盛する時期のこと
繁忙期と類似した言葉として、「繁盛期」があります。
その名の通り「商売が繁盛する時期」のことを指しますね。
なお業界によっては違う表現を使うこともあり、たとえば旅客・運送業だと多客期、 製造だと「繁忙期」と称するの一般的とされています。
「多客期」
- 読み方:たきゃくき
- 意味:お客様が多くて忙しくなる時期
鉄道、航空、フェリーなどの旅客・運送業界で特に使用される言葉です。
なお正しい読み方は「たきゃくき」です。「たかくき」と読む方も多いため注意してくださいね。
「書き入れ時」
- 読み方:かきいれどき
- 意味:商売が盛んになって忙しい時期のこと
※書入れ時、かき入れ時とも書くケースがあります
仕事が忙しい時期に売上記録として、帳簿に"書き入れる様子"の語源より、「書き入れ時」と表記されるようになりました。
「繁忙期」の反対語・対義語表現
「繁忙期」の対語・対義語は以下の通りです。
「閑散期」
- 読み方:かんさんき
- 意味:仕事がなくて暇な様子、取引は売買が少ない様子
なお閑散期の「閑」には、のどかで何もすることが無く暇、という意味を含んでいます。
たとえばアパレル業界の場合、"閑散期は来店数が少なくて暇な時期"を指しますね。
「繁忙期」の使用上の注意点
実際に「繁忙期」を使用するとき、どんなことに注意すべきかを解説します。
「煩忙期」と書くケースもある
「繁忙期」と書くのが一般的ですが、なかには「煩忙期」と書くケースもあるんです。
読み方は同じく"はんぼうき"で、意味も「繁忙期」と同じです。
なお煩忙期の「煩」には「わずらわしい」「ゴタゴタしてうるさい」という意味を含んでいます。
つい「"繁"が正しいですよ!」と言いたくなるかもしれませんが、煩忙期でも正しい表現ですから注意してくださいね。
「繁忙期」の英語表現
「繁忙期」の英語表現は主に以下の3つで、使い分けができます。
英文 | 読み方 | 使用状況 |
---|---|---|
Busy season | ビジー シーズン | 商業において"稼ぎ時"のことを示す |
Peak season | ピーク シーズン | 旅行客が特定期間に集中する期間を示す |
high season | ハイ シーズン | お客様が殺到して価格が高くなる時期を示す |
それぞれのケースを見ていきましょう。
Busy season
商業において、稼ぎ時のことを示す場合は「Busy season」と表現します。
Busy(忙しい)+season(時期)で表せるため、シンプルで分かりやすいですよね。
実例は以下の通りです。
(訳:11月は繁忙期でした)
Peak season/high season
観光業界での英語表現として、「Peak season」「high season」という言い方もあります。
使用例は以下の通りです。
- You should avoid traveling during the high season.
(訳:繁忙期中の旅行は避けたほうがいいです) - Hotel room prices increase in high season.
(訳:繁忙期ではホテルの料金が高くなる)
多くの人が一気に旅行で押し寄せ、航空料金やホテルの値段相場がピークに達する時期を指していますね。
なお「Peak season」「high season」は、それぞれほぼ同じ意味です。
まとめ「繁忙期」を正しく使おう!
今回は「繁忙期」について解説してきました。
ビジネスシーン・転職の際に適切に使えるよう、まずは正しい意味・使い方をしっかり押さえてくださいね!