大企業でスキルはつかない!?スキルアップのポイントも解説
「大企業で働くとスキルがつかない」と考える人も、多いのではないでしょうか?
これは正解でもあり、不正解だとも言えます。
筆者は大企業とベンチャー中小企業での勤務経験がありますが、大企業には「身につきやすいスキル」と「身につきにくいスキル」があると分かりました。
この「身につきにくいスキル」を習得すると、中小企業で働く場合はもちろんですが、大企業で働き続ける場合においても、より高みを目指せると言えます。
本記事では、スキルアップのポイントも解説しつつ、大企業でスキルを身につけたい人のために、有用な情報をお届けします。
社会人に必要なスキルとは?
大企業・中小企業を問わずに、社会人には「必要とされるスキル」があります。
それは、3つの「社会人基礎力」です。
1:前に踏み出す力
2:考え抜く力
3:チームで働く力
参照:経済産業省ホームページ
社会人として働くためには、全ての業界・職種において、この3つの力が必要だと言えます。
以下に、詳細を解説します。
前に踏み出す力
前に踏み出す力とは、物事に対してそこから一歩を踏み出し、行動できる力を指します。
受け身ではなく、自分で考えてアクションを起こし、より良い仕事ができるような人は「前に踏み出す力」があると言えます。
またこの「前に踏み出す力」は、下記の3つの要素に分かれます。
【主体性】
他人に言われたことだけをやるのではなく、自発的に考え、取り組める力のことです。
【働きかける力】
自分以外の人に対して、一緒に物事を解決できるように行動・発言をし、巻き込める力のことです。
【実行力】
物事に目的を持つことにより、実際にその方向に進める力のことです。
考え抜く力
与えられた状況・内容をただ受け取るだけではなく、自ら考えることが可能であり、そこからさらに良くなるために取り組める力を指します。
「これで本当に合っているのか?」や「このやり方を選ぶと効率的だ」などと考え、より良い方法や手段を考えつく人は「考え抜く力」があると言えます。
また「考え抜く力」は、下記の要素に分かれます。
【課題解決力】
解決したい課題に対して、問題となる内容を把握および分析をし、実際にクリアできる力のことです。
【計画力】
現在地から、向かいたい目的地までのゴールに対して、どのように進むべきかを計画できる力のことです。
【想像力】
現状だけにとどまらず、未来に向けて「他にも良い方法はないか?」や「こうすれば問題が解決できる」などと考えられる力のことです。
チームで働く力
社会人として働くうえで、チーム単位で仕事をすることは、避けることができません。
「チームで働く力」があることにより、さまざまなチームで円滑に働けると言えます。
また「チームで働く力」は、以下の要素に分かれます。
【発信力】
情報を発信する力のことで、自分の思いや伝達をするべき情報を、相手に的確に分かりやすく伝えられる能力を指します。
【傾聴力】
相手の意見に耳を傾け、意図することを汲み取り、内容の本質を理解できる力をさします。
【柔軟性】
人にはそれぞれの考えや価値観があります。
そういったことを相手に押し付けずに、物事を柔軟にとらえ、他者の意見や存在も尊重できるような人には「柔軟性」があると言えます。
【状況把握力】
自分の置かれた立場を踏まえ、他者や会社の現状を理解し、それぞれの役割を考えられるような力を指します。
【規律性】
会社や世の中のルールを守り、自分の行動を律しながら、きちんと取り組める力を指します。
大企業でのスキル事情
大企業という特性から、スキルとひとくちに言っても、身につく(身につきやすい)スキルと、身につかない(身につきにくい)スキルがあります。
下記に、それぞれのスキルについて、解説します。
大企業で身につく(身につきやすい)スキル
大企業で働くと、身につく(身につきにくい)スキルは、下記の4点です。
①ビジネスマナー
大企業で働くと、さまざまな「研修制度」の充実度の高さを実感できます。
新卒で入社した際には、新卒社員用の研修がありますし、中途入社の人に対しても、一定の研修が設けられています。
期間についても、数カ月に渡ることが多く、一からきちんと教えてもらえると言えます。
こうした研修では、下記のような内容を習得できるので、大企業ではビジネスマナーが身につくと言えます。
- ビジネス文書の作成方法
- 電話対応や来客対応の仕方
- 名刺の受け取り方・渡し方
- 社会人としての言葉遣い
また研修制度以外でも、その都度において、ビジネスマナーを叩き込まれる機会が多く存在します。
例えば社外に送るメールや、作成した書類については、上司にチェックしてもらったうえで、送信や配布を実施することも多いです。
その際に、訂正やプラスアルファの内容を教えてもらえることがあり、ビジネスマナーを習得できる機会は多いと言えます。
②チーム内での調整力
大企業では、同じ部署の人間が数十名単位で存在することも多く、必然的にチームで働くことになり、個人プレーを行うことは皆無だとも言えます。
その際に、チーム内で共有すべき情報を連携することや、誰に何を頼むのがベストかと考える機会も多々出てきます。
例えば1つのメールを送る場合でも、CcやBccをつけることも多く、何かを承認する際には、数名の承認作業を経る必要があります。
つまり常に「チーム」という考えが、ついて回るのです。
こういったことの積み重ねから、大企業では「チーム内での調整力」がつきやすいと言えます。
③集団内での協調性
大企業は大きな「集団」の組織だと言えます。
そのような組織でスムーズに働くためには、自分勝手なことをしていては、円滑に進むとはいえないでしょう。
つまり協調性が必要になるのです。
会社や周囲のメンバーに対して嫌なことがあっても、会社や部署で決められたことであれば、業務を遂行しなければいけません。
また自分と考えが違う人に対しても、否定せずに、向き合っていかざるを得ない場面もありあるでしょう。
このことから、大企業で働くと「集団での協調性」が身につきやすいと言えます。
④後輩を教育する力
大企業は中小企業よりも人が多いので、必然的に後輩の数も多くなります。
このことから、後輩に業務やマナーを教える機会も増えます。
大企業によっては、OJTリーダーなどと呼ばれる「教育専門の担当者」も存在しますが、それでも後輩に細かいことを教える機会は、多々あると言えます。
また自社社員の他に「派遣社員」を採用しているケースも多く、そういった人たちに指導する機会もあるでしょう。
筆者も派遣社員が多い部署に居ましたが、派遣社員という特性から、数カ月単位で新たな現場に行ってしまうので、そのたびに新しい派遣社員に業務を教えていました。
こういった事情から、大企業では後輩を教育する力が、身につきやすいと言えます。
大企業で身につかない(身につきにくい)スキル
大企業で働いていても、身につかない(身につきにくい)スキルは、下記の4点です。
①自発的に行動する力
大企業で働いていた際に痛感したのですが、大企業は良くも悪くも「守られていること」が特徴的です。
大きな決め事や最終的な判断は、会社の上層部が行うので、社員は目の前にあることに一生懸命取り組んでいれば、たいていなんとかなります。
このように与えられたことをすれば、どうにか過ごせるのが、大企業の良い面でもあり、悪い面でもあります。
スキルが身につかないという側面から見れば、悪いことだと言えます。
また大企業はあらゆる場面で「承認フェーズ」が多く、ミスが発生しても、上長や関係者がどこかで気が付いてくれることも多いです。
(もちろんミスばかりだと怒られますし、場合によっては、遠方の部署に左遷される可能性もあります。)
このことから、大企業という環境に甘んじていると、自発的に行動する力が身につきにくいと言えます。
②1人でやりきる力(サバイバル力)
中小企業の場合には、1人1人の裁量が大きく、1つの仕事を自分でやりきる必要に迫られることも多々あります。
特に駆け出しのベンチャー企業や、人手不足の零細企業においては、その傾向が目立つと言えます。
なぜかというと、駆け出しのベンチャー企業は「全社員で会社を支える意識」が必要であり、人手不足の零細企業は人が足りないので、1人で何役もこなす必要があるからです。
こういった環境下にさらされていると、否応なしに1人でやりきる力が必要となり、会社でのサバイバル力が身につくと言えます。
筆者が在籍したベンチャー企業では、1人でやりきる力をつけるか否かで、会社での生存率が決まる状況であり、サバイバル力がない人は離脱していきました。
一方で大企業の場合には、個人に仕事を「最初から最後まで任す」ことは滅多になく、多くの社員とともに、1つの仕事を作り上げていくのが一般的です。
そのため、1人でやりきる力が身につきにくいと言えます。
③提案力
ビジネスで言うところの提案力とは、相手の要望や気持ちを的確にとらえ、自分の売りたいものやサービスを購入してもらうことや、自分の希望を相手に分かってもらう能力を指します。
大企業で働いていると、会社の決定事項を着実にこなす能力が求められるので、営業職以外の人は、提案力を使う機会が少ないと言えます。
しかし会社の決定事項に従う場合でも、その中で提案力を駆使することは可能です。
例えばエクセル1つをとっても、部署内で共通して使っているものに対して「計算処理を早くするために、こういった関数を埋め込んでも良いですか?」などと提案をすることは可能です。
こうした小さな提案でも、積み重ねて行動をしていくと、スキルとして習得ができます。
④会社全体を見ながら行動する力
会社全体を見ながら行動する力とは、会社の全体像を把握し、各社員の状況を捉えつつ「自分はどう対応するのがベストか?」と考え行動できる力を指します。
中小企業のケースでは、各自の裁量が大きいことが多く、大企業よりも会社全体を見やすいと言えます。
一方で大企業では「決められた範囲の中で、どれだけ専門的に仕事ができるか?」という部分に焦点を当てられがちなので、会社全体を見ながら行動する力が、身につきにくいと言えます。
そうは言っても、部署単位などの小さな組織であれば、見渡すことも可能なハズです。
このように自分が所属する部署などの単位で良いので、広範囲に意識を向けると、全体を見ながら行動する力が身につきやすいと言えます。
大企業でスキルが身につく人の特徴
下記のような特徴を持つ人は、大企業という環境下でも、スキルが身につきやすいと言えます。
他人まかせではない
物事を他人まかせにしない人は、自分から主体的に動ける人だと言えます。
このような人は、大企業では身につきにくいスキルを、習得しやすいと言えます。
主体的な人は、指示を待ってから行動をするのではなく、自分で「今何をするべきか」を考え、事前に動くことができます。
例えば上司から、昨日の会議の資料を作成するように言われ、それから行動を起こす人は「他人まかせ」な人です。
主体的に動ける人は、資料の作成指示をもらう前に「おそらく上司は資料が必要だろう」と考え、言われる前に作成をし、上司に「会議の資料を作ったのですが、必要でしょうか?」と言える人です。
大企業では一定のレールが敷かれていることが多く、そういった背景から、状況に甘んじてしまう人は、他人まかせになりやすいのです。
常に目標を立てながら過ごせる
大企業では、各自が行う仕事があらかじめ決められており、それに沿って業務を行うことが一般的です。
このことから、自ら目標を立てなくても、会社からの指示に従えば心配はないと言えます。
一方で中小企業の中でも、特にベンチャー企業においては、日々の仕事は自分で決めなければ進まないケースも珍しくありません。
そのため、常に目標を立てて、計画的に過ごすというスキルが身に付きやすいです。
大企業で働く人は、会社から仕事を与えられた中から、自分なりに目標を立てつつ、毎日を過ごすことを心がけると良いでしょう。
このように常に目標を持ちながら過ごしていると、大企業で身につきにくい「自発的に行動する力」や「1人でやりきる力」がつきやすいと言えます。
チャレンジ精神がある
チャレンジ精神がある人は、さまざまな分野に取り組んでみたいと考え、知らない世界に飛び込むことを恐れない人だと言えます。
このような人は、物事に対して壁を持たずに、フラットな状態で挑むことができるので、多くの知識を吸収しやすいと言えるでしょう。
またチャレンジ精神があることにより、与えられたミッションだけにとどまらず、さまざまなことに興味を持つので、仕事に付加価値を見いだそうとします。
このことから、自発性や応用力がつきやすく、大企業では身につきにくいスキルを習得しやすいと言えます。
点と点を結び付けて考えたい人
大企業での仕事は、1つの分野を専門的に行う傾向にあります。
例えば中小ベンチャー企業では、1人で営業・事務・経理を行うこともありますが、大企業では営業はあくまで営業職を遂行するだけであり、事務や経理を並行することは滅多にありません。
このことから、他の職種や部署の関係性を意識せずとも、過ごせてしまうのです。
つまり、点と点を結び付けて考える能力が、発達しにくいのです。
一方で「点と点を結び、一つの線として考えたい」と思っている人は、大企業で習得しにくい「全体を見ながら行動する力」が身につきやすいと言えます。
大企業でスキルが身につかない人の特徴
下記のような特徴を持つ人は、大企業で働いていると、スキルが身につかない(身につきにくい)と言えます。
なにごとも受け身である
これは大企業に限ったことではありませんが、なにごとも受け身の人は、スキルが身につかないと言えます。
仕事における「受け身の人」の特徴は、下記の通りです。
周囲から指示されることを待っている
受け身の人は、常に周囲からの指示を待っています。
このことから、第三者がいないと業務を進めることができません。
こういった人は「指示がないので暇です」などと平然と言うこともあり、責任転嫁をしがちです。
「ルーチンワーク」や「マニュアル対応」しかできない
受け身の人は、イレギュラーな対応に弱く、応用力に乏しいと言えます。
このことから、定期的に決められたことを行う「ルーチンワーク」や、決められたルールに従う「マニュアル対応」しかできない傾向にあります。
別の言い方をすると、自分で考えて行動することができないのです。
何でも聞いてくる
自分で調べもせずに、何でも聞いてくる人は、受け身だと言えます。
このような人は、下記のような内容であっても、簡単に人に聞こうとします。
■社内の資料を見れば分かること
■インターネット検索で情報を得られること
■以前も質問してきたこと(つまりメモを取っていない)
こういった人は成長が少なく、なかなかスキルを身につけることができません。
追究して考えない
物事を追究して考えない人は、スキルが身につきにくいと言えます。
追究をしないので、与えられた状況や言葉に疑問を感じず、そのまま鵜呑みにしてしまうことから、進歩が少ないと言えるでしょう。
こういった人は、大企業で身につきにくい「提案力」や「自発的に行動する力」などは、なかなか習得できません。
現状にあぐらをかいている
大企業に入社したのを良いことに、図々しい態度を取る人や、積極的に動こうとしない人は、現状にあぐらをかいていると言えます。
こういった人は「大企業に入社したのだからOK」と考え、努力を怠りがちなので、スキルの習得は視野に入れていません。
つまり、新たなスキルが身につかないということです。
大企業でスキルを伸ばすためのポイント
大企業でスキルを伸ばすためには、ポイントを押さえる必要があります。
ここでは具体的に、4つのポイントをご紹介します。
企業内で利用できるものは最大限利用する
大企業は従業員に対して、さまざまな場面でお金をかけてくれます。
中小企業では、従業員にお金をかけることが難しいケースもありますが、大企業は資金に余裕があるので、教育にしっかりとお金をかけてくれます。
例えば「新卒研修」や「中途入社研修」などです。
スキルを身につけたい人は、こういった【必ず実施される制度】はもちろんですが、希望者のみに実施される制度も、最大限に利用することをおすすめします。
例として、下記のような制度が挙げられます。
【さまざまな研修制度】
希望者に向けて、30代営業向けの研修や、管理職希望者向けの研修などが用意されています。
こういった制度を受けることにより、新たな世界を見ることが可能となり「自分に足りないものは何か?」と考えることにつながるので、スキルを身につけるきっかけになると言えます。
【外部セミナーの受講】
外部の機関が運営しているセミナーに、参加ができます。
この費用を一部において負担する企業もあれば、全額を負担してくれる企業もあります。
外部セミナーなので、社外の人と接点を持てますし、他業界や中小企業の人とも触れ合うことができます。
そこで受けた刺激が、スキルを身につけるきっかけになり得るでしょう。
【社内ベンチャー制度】
社内ベンチャー制度とは、企業内にベンチャー企業を作り、その組織を運営していく制度のことです。
さまざまな事業テーマを社内で募集し、選ばれた者は会社のバックアップ(金銭面も含む)を受けながら、事業の成功を目指して活動をします。
失敗に終わることもありますし、制度に応募をしても、なかなか採用されないこともあるでしょう。
そうは言っても応募をするだけで頭を使いますし、新たなことへの挑戦でもあるので、大企業では身につきにくいスキルを得られる可能性は高いです。
【社内大学】
企業が独自に社内に作った大学のことで、自ら希望した人のみが利用できることから、意欲の高い人が集まると言えます。
このことから、他部署の人と接点が持てるので、刺激を受けることができます。
専門的な分野を学ぶことはもちろんですが、会社の理念や経営方針もレクチャーされることが多く、さまざまなスキルを身につけられると言えます。
独立できるくらいの意思を持つ
実際に独立したいかという話は別ですが、独立できるくらいの意思を持つことは、スキルを身につける上での重要なポイントです。
ここでいう独立とは、自分が経営者となり、会社の設立やフリーランスとして活動することを指します。
独立をした場合には、自分の仕事は「人ごと」ではなくなり、さまざまな提案力やビジネスシーンを生き抜くサバイバル力も必要になるでしょう。
大企業というある意味「守られた環境下」では、これくらいの意思がないと、大企業では身につきいくいスキルの習得は、難しいと言えます。
自主的な行動を意識する
ここまでの話で解説したとおり、大企業において身につきにくいスキルは、言い換えれば「自主的な行動を取ることにより、身につくスキル」だと言えます。
このことから、さまざまな場面で「自主的な行動」を意識すると良いでしょう。
その際に大切なポイントは、下記の通りです。
言われる前に行動をする
「上司から言われていないから、この作業は放置しよう」などと考える人は、要注意です。
こういった人は、指示を受けてから動くことが当たり前になっており、大企業でスキルが身につかない人の「典型的パターン」だと言えます。
この状況から脱却するには「言われる前に行動をする」と、意識する必要があります。
先ほどの例でいえば「上司から言われていないから、作業を放置する」のではなく、上司から言われる前に、作業を終えると良いでしょう。
仕事関係者に興味を持つ
自分が関わっている部署のメンバーや、取引先の関係者に興味を持つことは、スキルを身につけるうえで大切なポイントです。
周囲の関係者に興味がない人は、現状の組織の問題や、相手の要望を汲み取ることが難しいからです。
そうすると、自発的に相手に提案をすることや、全体を見渡しながら自発的に業務を行うことが厳しく、いつまでたってもスキルが身につきません。
スキルを身につけたい人は、仕事関係者に対して、下記のように興味を持つ努力をしましょう。
- 困っていることはないか?
- 部署のメンバーのために、自分にできることはあるか?
- こういう提案をすれば、取引先は喜ぶのではないか?
責任は自分にあると考える
生ぬるく仕事をしている人は、当事者意識が少なく、ミスをした際にも「それは〇〇さんの管轄だから」などと弁明をし、責任が自分に来ないようにします。
これではいつまでたっても、自主的に動けないでしょう。
どんなに小さな仕事でも、責任は自分にあると考えると、自主性に火が付くきっかけになり得ます。
副業や複業をする(会社の規定がOKな場合)
副業や複業をすることは、スキルを身につける上でおすすめです。(ただし、会社の規定がOKな場合に限ります。)
副業は現在の職場を本業とし、空いている時間に他の仕事をすることを指します。
複業はパラレルキャリアとも呼ばれ、2つ以上の職場を掛け持ちし、すべての仕事を本業とする働き方です。
いずれにしても、在籍中の大企業以外の世界を体験できるので、さまざまなスキルを身につけられると言えます。
まとめ
大企業で働いていると、身につきやすいスキルがある一方で、身につきにくいスキルがあることが分かりました。
このまま大企業にずっと居られれば、問題はないかもしれませんが、いつ何があるか分かりませんし、将来的に他の道を選びたいと思う可能性もあります。
そのような時に「大企業に居たからスキルがない」と言われないためにも、身につきにくいスキルを習得できると良いですよね。
大企業で身につきにくいスキルを得ることは、今後の人生において、さまざまな状況下で生き抜くことにもつながります。
この機会に、自分のスキルを見つめてみてはいかがでしょうか。