資格なしコンサルタントに騙されるな!転職エージェントの資格について
転職しようと思い立ったら、まず転職エージェントに相談するというやり方は日本で普及しつつありますね。
ところで、あなたの転職をサポートしているキャリアコンサルタントは果たして資格を持っているかどうか、考えたことがありますか?
実はキャリアコンサルタントになるためには、専門の資格を取得することが義務化されておらず、誰でも研修を受ければなれます。
もちろん資格は実力を100%表すわけではありませんが、無資格の担当者と資格を持っている担当者と2人がいれば、あなたはどちらを選びますか?
今回は、キャリアコンサルタントの資格を説明し、資格を持っているプロを味方につける方法をお伝えします。
転職エージェントにいるキャリアコンサルタントとは
転職エージェントには、キャリアコンサルタントという求職者の相談に乗ってくれる人が在籍しています。
転職の成功率を上げるためにアドバイスをくれたり、転職が最善でないと判断したときに、会社内での部署異動など別の方法について提案してくれることもあります。
転職エージェントに登録すると求職者専属のキャリアコンサルタントが付きます。呼び方は転職エージェントによって違います。
- キャリアアドバイザー
- キャリアコンサルタント
- ヘッドハンター
- リクルートメントコンサルタント
キャリアコンサルタントの業務内容は求職者のキャリア相談になったり、書類作成や面接の指導をしたり、求職者のメンタルケアをしたりなど、人と接する仕事がほとんどです。
キャリアコンサルタントという名前の資格が存在しますが、実は転職エージェントのキャリアコンサルタントになるには、特に資格が必要ありません。この場合のキャリアコンサルタントはあくまでも転職エージェントが使う担当者の呼び名で、資格と関係ありません。
少し紛らわしいですが、まずここを理解しておきましょう。
実際に資格を持たない担当者が転職エージェントにたくさんいますし、資格より経験のほうが大事だと考えている会社もあります。
資格がなくても、社内研修でカバーするので、求人紹介やマッチングといった業務だけなら不安になる必要はありません。実際に心理学的な知識よりも業界知識や転職サポートの経験のほうがサービスの左右する場合が多いです。
しかし、転職そのものについて相談したい、メンタル的な面でケアをしてもらいたいという方は、やはりしっかりと資格を取得しているコンサルタントのほうが適していると言えます。
RAとCAの違い
ちなみに転職エージェントで働く人はキャリアコンサルタントだけでなく、RAと呼ばれる営業担当の人もいます。
RAは分業制を採用している転職エージェントにのみ存在しています。企業に求人の受注営業したり転職者の推薦をしたりして、一方でキャリアコンサルタント(CA)が求職者のサポートに特化する仕組みです。
ところで、Spring転職エージェントなどの場合は、1人の担当者が求職者と企業と同時にやり取りをする一気通貫型を採用する転職エージェントもあります。
キャリアコンサルタントの資格はどんなものがあるか
資格の名前であるキャリアコンサルタントは転職エージェントだけではなく、民間企業や教育機関、ハローワークなどさまざまな領域で活躍できます。
資格は国家検定と民間資格の2種類があります。
- キャリアコンサルティング技能士(国家検定)
- 標準レベルのキャリアコンサルタント(国家検定)
- 登録キャリアコンサルタント(国家検定)
- 認定試験と資格講座(民間資格)
- キャリアカウンセリングの認定資格:CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
キャリアコンサルティング技能士は最も主流の資格
この中で最も難易度が高いのは「キャリアコンサルティング技能士」という資格です。
国家資格として2008年に新設され、転職エージェントなどの民間企業で活躍するコンサルタントの多くがこの資格を取得(しようと)しています。
キャリアコンサルティング技能士は1級と2級に分かれており、「キャリアコンサルタント試験」の合否や大学(院)の履修科目、これまでの実務経験の長さによって受験資格が異なってきます。
筆記試験、論述試験と面接試験からなり、面接試験でロールプレイや口頭試問など難易度の高い選考が実施されます。全体の合格率は20%に留まっており、取得が難しい資格と言われています。逆にこの資格を持っている人があなたの転職サポートを担当すると質の高いサービスが保証される可能性が高いです。
「キャリアコンサルティング技能士」を取得できる人は難易度の高い試験で勝ち抜いたため、総じてコミュニケーション能力の高い人たちだと言えるでしょう。
有資格のキャリアコンサルタントを味方につけよう
転職の成功率は求職者本人の努力に加え、キャリアコンサルタントの実力も一つ大きな影響要因です。
当たり前のことしか言ってくれない人、積極的に求人を紹介してくれない人、言うことを聞かないで無理やり転職させようとする人、このような人に当たってしまうと、果たしてどれくらいの確率で成功できるのでしょうか。
売り手市場で、転職エージェントがこぞって転職ビジネスというパイを狙っている中、1ヶ月だけ研修を受けた新卒を現場に出して堂々とキャリアコンサルタントと名乗るなんちゃってエージェントも非常に増えています。転職エージェントのキャリアコンサルタントになるには、何も資格が必要ないですから。
資格がないから参入のハードルが下がっていて戦国時代になっている今こそ、しっかりキャリアコンサルタントの資格を取得している転職エージェントを選ばなければなりません。
とりあえず複数のエージェントに登録してキャリアコンサルタントと接触してみることをおすすめします。面談で資格の有無をリサーチして、有資格者のみを担当者にするというやり方は一番求職者本人のためになるのではないでしょうか。
ここでは、キャリアコンサルタント資格の取得率向上に取り組んでいる転職エージェントをいくつご紹介します。
この中から2~3社を厳選すると良いでしょう。
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資格を持っている信頼できるキャリアコンサルタントを味方につけ、ご自身の転職活動を成功させましょう!