建築施工管理技師に転職する際に読むべき記事、施工管理技師を目指す方に
施工管理技師の実態
施工管理技士の仕事内容
基本的に、施工管理技師のしごとは、品質管理、工程管理、安全管理、建築管理の4つであると言われています。これはあくまでも建前であり、実際に現場では、工程の計画を行い、現場で仕事をしている職人を指示することが施工管理の主な仕事内容だと思っておりました。
しかし、実際のところweb化が進んでいないために、紙の書類や工程表の写真の整理等の作業に時間を取られることや、現場の職人から仕事の手伝いの要求があり、少しでも手伝うと上司から叱られてしまいます。
施工管理の役割としては、現場の工程管理を行い、現場での指揮役など、スケジュール通りに行うことが可能なのは大手企業などの仕組みがある程度決まっている企業の場合であります。
そこで、実際に中小企業で施工管理技師として働いている方々からお話を伺いました。
中小企業における施工管理技師の実態
やはり、中小企業における施工管理の仕事は理想のようにスムーズに行くものではなく、現場で、ゴミ捨てに行かされたり、職人さんの手伝いをしたりなど、下っ端として雑用をさせられるそうです。
真冬はまだマシなものですが、真夏は地獄のような生活が続きます。灼熱の日差しの中で相当な肉体労働をするため、10kgほども体重を落とす同僚もいたそうです。
仕事は肉体労働にとどまらず、施工管理技師としての本職でもある書類整理を肉体労働の後に行うといいます。施工管理技師になるために覚悟しなければいけないこと
職人さんに指示を出さなくてはならない
職人さんとうまくやっていくということが意外ととても重要なことなのではないかと思います。中にはとても丁重な方もいますが、元ヤンでとても怖そうな職人さんもおおくいらっしゃいます。
しかし、そのような人に対しても指示をしなくてはなりません。少しのミスやズレであっても注意しなければならず、言いづらいお願いをすることもしばしば…
支持をすることによって職人さんの怒りを買ってしまい殴られてしまうということも起きているようです。
同僚に恐ろしい方々がいるということは覚悟して始めなければなりません。
家庭を良好な状態で維持していく事の難しさ
施工管理技師の中には、結婚をしていたのに、仕事が忙しいということが理由で離婚に至るといった方々が多くいます。
それほど過酷な状況での仕事なため、施工管理技師に転職するには相当な覚悟が必要になってきます。
事前にパートナーと話し合い協力してもらえるのかを確認した上でしっかりと吟味しましょう。
仲間の自殺
この業界の方なら少なくとも一度はこの経験をしたことがある人が多くいることでしょう。
それほど過酷なのです。
そこまで頑張る必要はないと思われるかもしれませんが、この業界に入ってしまうとできないやつが悪いと言う風潮を受け入れてしまうのです。
転職のポイント
施工管理技師に転職するために重要なポイント
末端から上司、経営に携わる全ての社員間で風通しが良いということ
このことは非常に重要なことであり、もしなにか仕事に関して明らかにおかしいと思うことがあれば、上司や、経営陣に相談し、改善してもらうことが可能になります。風通しの良さは一人で悩みこんでしまうことへの対策にもなります。給料が上がる
やはり給料が上がればモチベーションが高くなるということです。
家庭を持っている方にとっては給料が上がればパートナーは今までよりは納得をしてくれるのではないでしょうか。
転職する理由や目的は人様々ではあると思いますが、今の職場で、一人で抱え込んでしまっているなどの状況に陥っている場合は転職も視野に入れてみるのもよいでしょう。
転職を億劫なものと思わずにポジティブなものとして考えていきましょう。
転職のポイントをまとめると、
社内で自分の意見は通るか。
給料はある程度満足できるものか。
家から通いやすいか。
パートナーが理解してくれるか
などといったことが重要になってきます。
まとめ
これまで施工管理について様々な悪い面を述べてきましたが当然やりがいも存在するらしいです。
大きなものづくりをすることができる
建物を建てるということは一大プロジェクトであり、その建設に携わることができることはおおきなやりがいとなるでしょう。
成果が目に見えてわかる
工期を守る事や事故の数などが成果となってきます。
それらの点数が高ければ報酬がある企業もあるようです。
これまで施工管理について多くの厳しい面を述べてきました。
施工管理の仕事に転職してみたいと思った方々でもこの記事をもとにもう一度よく考えようと思っていただけたら幸いです。
軽い気持ちでこの職についてしまったらつらい思いしかしないと思いますが、本気で考えてこの職についたと言う人は何かしらのやりがいを見つけ、日々仕事に励んでいます。
ですので、転職する際はしっかりと自分と向き合って自分がどういう人間なのかを見つめ直しましょう。