未経験から編集職になりたい方必見!転職の準備に役立つ全知識
編集職はドラマにもなるほど注目が集まる職業で、その書籍や雑誌の企画、編集に至るまでの一連のながれに携わる仕事です。自分で構成を考えた作品、好きな作家さんの素晴らしい作品を自分の手で世にだす。
そして、たくさんの人の手へと渡っていく、なんともロマンのある仕事ですよね。それこそ、編集職と言えば、激務といわれますがそれ以上に得れる充実感もある人気の業界です。
それでは、編集職に転職する前に知っておきたいことをご紹介します。
編集職ってそもそもどんな仕事?
編集者と言えば、雑誌や小説、漫画を編集する人。そのように漠然としたイメージだけを持っている方は多いのではないでしょうか?編集者のおおまかな仕事の流れを見てましょう。
1.企画をたちあげる
2.予算の確保をする
3.取材に行く(自分たちが行なうか、外部に委託する)
4.作り上げた記事を編集し、商業出版出来るようにデザインを完成させる
5.原稿を印刷所へ出す
6.次の企画の為へ準備をする
このような流れが基本的なものです。
加えて、編集者の働き方は大きく分けると、出版社で勤務する人、その下請けにある編集プロダクションに勤務する人、フリーランスで働く人に3種類があります。
編集者の年収、給料
編集者は出版社や編集プロダクションに勤める会社員と、フリーランスで働く人がいますが、どちらでも、実力主義の世界にあります。
この業界だと、できる人はやっただけ評価されて、責任のある大きな仕事も任されるようになり、給料が上がっていきます。
平均的な給料
編集者の年収はおおよそ250万円~700万円と人によって大幅な差があります。平均だと400万円~500万円の間です。
ですが、優秀な編集者だと年収1000万円を超す人もいます。自分が企画した本の売れ行きが良い分だけ評価されます。
しかしながら、やはり基本的には編集者は安月給で、さらに激務と考えた方が良いです。
大きい出版社や、1つでもベストセラーになった本を出してる出版社であれば、給料や待遇もある程度保証されたものになります。
出版社の規模はどの程度?
『出版年鑑』(2010年版)によると出版社の従業員数は以下のようになっています。
・1000名以上:35社
・201~1000名:116社
・101~200名:142社
・51~100名:911社
・10名以下:2045社
他業界と同じように、出版社の規模もさまざまです。
講談社や小学館等の大手出版社は約1000名程の従業員が働いています。
一方で中小規模の出版社だと、人数にはかなり大きな差があります。
リストから分かるように10名以下の出版社も数多くありますが、このような出版社は求人の機会もほとんどありません。
このような出版社に転職を希望する際には、転職サイトだけではなく、企業のホームページの採用案内をチェックするようにしましょう。
持っておいたほうが良い資格はある?
結論から言うとそのような資格はありません。このような資格があるから就活や業務上で使えるというのもありません。
資格というより、編集者にとって大切な「好奇心」と「探究心」の精神があることです。
さまざまなジャンルの本を出版している所なら、自分がどのようなジャンルの本作りに携われるかは、分かりません。
そのため興味の無いジャンルだったとしても、しっかりと売れる本を完成させなければなりません。
だから、前述した「好奇心」と「探究心」が必要なのです。
他にも、アンテナを常に広げることも大切な資質です。
編集者という仕事柄、常に10以上の企画案をっているべきです。企画案は悩んででるものより、ふとした瞬間に浮かぶことが多いです。食事をしている時、お風呂に入る時、街を歩いている時に転がっています。それらをしっかり拾えるようなアンテナが必要です。編集職に向くのはこんな方
やりがいを持って仕事に取り組める
編集職に就きたい人は、「本を作る作業に憧れを持っている」「文章を書くことか好きだ」「読書が好きだ」という思いがあることだと思います。しかし、安易な気持ちだけでは長続きできないのが編集職です。はじめは、安い月給で終電を逃したり、不規則な労働リズムです。締め切り近くでは編集部の全体がピリついた空気感があります。このような状況でも仕事面でのやりがいがあることが大切です。
完璧な文章力が必要というわけでわない
編集者といったら、一般的に文系職に思われがちですが、あまり関係ないです。
最も編集者に向いている人は「物の見方が人と違う」ということがポイントです。
編集者だから、言葉巧みに文章を操れなければならないということや、文章力がなければなれないというものではあります。
基本は雑誌や書籍の文章は専属ライターが書くことがほとんどです。そのため編集者が直接文章を書くことはあまりないのです。
物の見方が人と違う。つまり、一方向からの見方だけではなく、さまざまな角度から切り口を見つけられるということです。
専門的な知識や文章力が必要ではないですが、物の見方や持っている感性が新しい企画が生まれるので、新しい考えや多角的な見方ができる人が編集者に向いているといえます。