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銀行員が転職先で発揮できる強みはある?【元銀行員が解説】

🕒 2020/11/30
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銀行員が転職先で発揮できる強みはある?【元銀行員が解説】

銀行員から別の会社に転職を考えた時に、転職先で銀行員の経験を持った自分ならではの強みは何があるかと悩むことはありますよね。

銀行に入行する前であれば、銀行には様々な部署があるので若手のうちは部署異動を通じてジェネラリストとして動き、キャリアの後半になれば一つの部署のスペシャリストになっていきたいと志した方も多いと思います。

今回は、銀行員経験が転職先で発揮できる強みに関して解説していきます。

今銀行員で今後転職を検討している方は、ご自身のスキルとして何が出せるかぜひ参考にしてみて下さい。

この記事を書いたライター
ユタログ

新卒で大手信託銀行に入社し、現在はフィンテックスタートアップにて勤務
銀行員時代取得した資格は15個以上。
運営しているユタログでは銀行員の転職を皮切りに、キャリア形成や、銀行員で培った資産運用の話をメインに少しでもお役立てできるように運営しています。
運営ブログ:ユタログ

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銀行員に新卒入社できる段階で、ある程度優秀

まず銀行員になるためには、新卒で入社するのか中途採用で採用されるか2パターンありますが、多くは新卒で入社する方法になります。

数ある企業の中で銀行員の人気はまだ高く、採用に関するハードルも実は高いです。

銀行員に新卒入社できるという時点である程度優秀といえるのは下記理由からです。

  • 何度もあるリクルート面談を通過できるプレゼン能力がある点

転職する段階と新卒入社の段階で大きく異なるのは、転職での採用はポテンシャルではなくその会社でどのような実績を残しておりそれをうちの会社で発揮できるか、という点になります。

とはいえ、新卒時点で銀行員としてのキャリアをスタートできている点で次の会社から見てもメリットがあるということです。

企業側から見た銀行員を採用するメリット5つ

企業側から見た銀行員を採用するメリット5つ

企業が転職者を受け入れるケースは大きく2パターンあります。

  • 第二新卒の未経験職として受け入れる
  • 即戦力としての採用

なお、第二新卒は明確な定義はありませんが年齢でいうと25歳前後になります。

転職しようと思っているあなたがどの年齢に当てはまるのかによって第二新卒なのか、即戦力としての採用になるのかは変わってきますが、企業が銀行員を採用するメリットは下記にあります。

  • 銀行員の激務を経験している点
  • 仕事は丁寧であろう点
  • 勤勉であろう点
  • 数字に強い点
  • 法人営業であれば業界のコネクションがある点

そもそも銀行員ということで、上記のようなイメージを企業は持ってくれます。

銀行員になれるだけで転職先にとって提示できる強みがあるということです。

銀行員で身につけていく能力8つ

銀行員で身につけていく能力8つ

銀行員になるだけで企業側が採用するメリットを感じさせられる点を上げていきましたが、具体的に銀行員になることで身につけていく強みを、ハード面とソフト面に分けて解説していきます。

銀行員に新卒入社して身につけていくハード面の強みはこちらです。

  • 勤勉さ
  • 忍耐力
  • 気配り力

嫌でも上記の姿勢にならざるを得ないところがあります。

また、銀行員に新卒入社して身につけていくソフト面の強みはこちらです。

  • 銀行ならではの専門性
  • 取得した資格
  • 論理的に説明する力
  • リスクマネジメント力
  • 各社企業とのコネクション

それぞれ具体的に見ていきます。

①勤勉さ

新卒で銀行に入社した場合、大学の延長であることを思わせられるほどに資格勉強が必要になります。

銀行員にとって資格取得は出世にも大きく絡んでくるため無視することはできません。

資格取得に関しては、

  • 業務上必要になる資格
  • 出世において必要になる資格

この2つに分かれますが多くは出世において必要になります。

例えば銀行業務検定資格というものがありますが、銀行業務においての実務知識を学ぶ点では大いに役立つといえますが、転職先にこの資格があるから優遇されることは多くはなく、強いて言うならば別の銀行に行く際のアピールには使えるでしょう。

ただ、日本の社会人の1日の平均勉強時間が6分と言われている中で、銀行員は資格取得の学習はもちろんのこと、新商品の勉強会、マーケットの動き、各社業界の動きなど日々勉強を欠かすことなく勉強しています。

結果的に、銀行員だと資格取得で勉強をする姿勢は身についているので、転職先からも業務に対してもしっかり勉強してくれるという期待感があります。

②忍耐力

銀行員で働いている人は口を揃えて言うことがあります。

それは、ノルマがきつい、です。

他の業態、例えば不動産業界でも同じようにノルマが厳しいという話は聞きますが、銀行も負けず劣らずきついで有名で、ノルマが達成できていない時の上司の詰めもなかなかなものがあります。

つまり、ノルマを通じて忍耐力が身についています。

また、業務量も半端でなく多く特にできる人にはどんどん仕事が舞い込んでくるので朝は8時、夜は22時まで、土日もどちらか一方は出社することも少なくありません。

銀行員で経験する激務をこなせるということも一つの才能であり、激務耐性がある忍耐力のある人は採用する側からしても心強いことは確かです。

結果的に、銀行員だと転職してからもノルマや詰めといったつらい状況でも乗り越えてくれるという忍耐力に対する期待感があります。

③気配り力

銀行員で出世していこうと思ったときにはまとめると大きく2つの要素が絡んできます。

  • 自分の成績
  • 上司の評価

自分の成績がどのように評価されるかというと、先ほど記載したような資格取得も必要ですが、ノルマの達成度合い、チームメンバーの能力の底上げに寄与しているか等多面的に評価をされていきます。

上司の評価がどのように評価されるかというと、自分の成績イコール上司の評価になるわけでなく、上司の成績を上げているか、上司の顔を立てているか、といったいかに上司に気に入ってもらえるかどうかで評価されていきます。

両方とも大事ですが、上司の評価が次の転勤先を握っているケースは0ではないです。

上司のお伺いや立ち振る舞いができる人は、上司に気に入られているケースが多いです。

それはゴマすりというよりも誰を動かせば有利になるか、といった能力とも言えます。

つまりは、気配り力として上司に対してもですし、会社に対しても尽くせる点は強みになります。

仕事ができる人に共通していえますが気配りができるところがあり、それは上司だけなく後輩、同僚含めてどうしたら円滑に仕事ができるか、と気配りができるところにあると思います。

そして気配りの出来て仕事のできる人は社内だけでなく、取引先に対してもどうすれば円滑に仕事を進めていけるかの立ち振る舞い、路地周りの作業を淡々とこなしてくれます。

結果的に、銀行員だと転職してからも、社内外の業務を円滑に進めるために尽くせるという期待感があります。

④銀行ならではの専門性

銀行員として働くということは個人でも法人でも銀行ならではの業務があります。

個人営業であれば、個人向けのアパートローンの貸し出しであったり、法人営業であれば法人融資などがあります。

銀行の3大業務は預金、為替、融資ですがいずれも大きなお金を扱う銀行ならではの業務になります。

特に融資で何かしら業務を経験できていると、次の転職先に行く際に自分が受ける会社の財務状況を把握できますし、入ってから取引先の選定にも役立てることもできます。

⑤取得した資格

銀行員が資格を多く取得することは説明しましたが、なかには転職先に使える資格も多く存在します。

具体的には次の5つです。

  • 宅地建物取引士(宅建士)
  • FP(ファイナンシャルプランナー)資格
  • 証券アナリスト資格(CMA)
  • 簿記
  • TOEIC(700点以上)

上記に上げた資格は一例にはなりますし、出世で必要な銀行とそうでない銀行もあります。

ただ、特に若手銀行員であれば資格取得を一気に行う良いタイミングであり、その時期に転職に活かせるような資格を多く取得しておくことは、今後のキャリアに大きく貢献できるでしょう。

転職先で求められている資格をすでに銀行員時代で取得できていれば特に良いですし、そうでなくても活かせるケースはあります。

例えばFP資格を持って携帯キャリア系の会社に行ったとしても固定費の見直しとしてのキャリア変更のニーズから、同じく固定費の見直しとして保険の見直しニーズを掘り起こしてFP資格を活用することもできるはずです。

銀行員のハード面の強みである勤勉さを元に取得した資格を転職先で活かせるチャンスは大いにあるので、資格取得は頑張っておくと良さそうです。

⑥論理的に説明する力

銀行で働くということは周りの人も当然に銀行員で、おおよそが論理的に説明する力を持っています。

銀行員の仕事は細かく説明しないといけないケースが多く、例えば融資担当者であれば貸付先の業績評価だけなくプレッシャーをかけてリスクはどうなのか、今後の業界の推移はどうなのか、など多面的に見て稟議書を作成し上司に説明していかないといけません。

融資担当者だけでなくても、何か新しいことを施策を打つにしても関係各所のメンバーに根回しを行い論理的になぜこれをするのか、他の方法ではいけないのかを論理的に説明していかないといけないです。

営業であろうと事務担当であろうと、論理的に説明する力は銀行に入社することで身につけていけるスキルといえるでしょう。

⑦リスクマネジメント力

銀行員は数字に強くないといけないですし、取引先も個人法人問わず多く個人情報の取り扱いやコンプライアンス意識の大変高いです。

実際に仕事をしてみて感じますが、ミスの内容に丁寧に仕事をする社員が多いです。

というのも、銀行の評価の中では良くも悪くも減点主義なところがあります。

新しい革新的な事を実施したというよりは、しっかり会社から与えられたノルマをこなし、上司に対しても気配りを行い、そしてミスをしない、というところが評価されていきます。

つまり、自分自身も周りもミスをしないように仕組みを構築していきます。

仕組みを作るためにも、事前に起こり得そうなミスやリスクを予見しておき、それらを元に先回りをしてマニュアルなどに落とし込まれています。

もしミスがあった場合にも、なぜこのミスが起きたのかの原因究明はもちろんのこと、今後の再発防止に関してもきちんと周知され全体で同じミスが起きないように周知徹底されていきます。

銀行員で働くと、今当たり前にこなしている業務へのリスクマネジメントの姿勢は他社に行くとそのまま重宝されるスキルといえるでしょう。

⑧各社企業とのコネクション

主に法人営業担当の話にはなりますが、法人営業をしていると業界各社とのコネクションを持つことになります。

もちろん全業界を網羅することはできませんが、例えば法人営業第10部は商社担当、のように番号ごとに業界が割り振られており、その業界に関する法人を担当していくことになります。

転職する時に、今までのコネクションは大きな武器にきっとなるはずです。

例えば、バイオ業界を担当していた銀行員のあなたが転職してバイオ関連の商社に転職した時に、その業界の各社とのコネクションを元にアライアンスの提携に繋げられるなどもあるからです。

もしあなたが個人営業であった場合も心配は不要で、銀行に残っている同期、先輩後輩がいるでしょうから、彼らとの連携をすることで後からでもコネクションを創っていくことも可能です。

転職する先の会社が対個人であろうと対法人であろうと、法人とのコネクションは必要になります。

銀行にいたことで業界に対してのコネクションを持てることは、転職先においても強みになるでしょう。

強みが自分にはないと思ったときには

強みが自分にはないと思ったときには

もしこの記事をご覧のあなたがまだ新卒1年目の銀行員の場合は、上記で上げたようなハード面、ソフト面の強みを全て備えてはいないかもしれません。

そうはいっても、新卒で銀行員になれているという点で企業からすると安心感もありますし、勤勉さを発揮して資格取得をしており取った資格をアピールできるのではと思います。

なお、さんざん資格のことを言っていますが、意外と資格を取っていない銀行員も多いのでそんなに心配はいりません。

資格は最低限の出世にかかわるもので、銀行内で出世しにくいだけなので、仕事を通じて出世していけるようにしていきましょう。

強みに関しては、上記の3つを記載しましたが、もし強みを見つけれない場合には下記プロセスで洗い出しすると見つかるはずです。

  • 今まで経験してきた業務内容
  • 業務内容に対する実績
  • 実績を出すために行ってきたこと(自分と周囲への影響)

転職する際には、自分の持ち合わせている素養だけでなく現職の実績を語る場面が出てくるのでいずれにしても上記作業はやっておくと良いでしょう。

もちろん、新卒でまだ発揮できている結果がないにしても同じようにプロセスを踏んで実績を洗い出していきましょう。

銀行員は転職先で使えないと言われる理由

銀行員は転職先で使えないと言われる理由

銀行員が転職先で発揮できる強みに関して記載してきましたが、銀行員 転職などで検索すると類似検索に「銀行員 転職 使えない」といった悲しいワードが出てきます。

なぜこんなことが言われるのでしょうか。

銀行員が転職して使えないと言われる理由には、採用に関するミスマッチが起こってしまっていることが最も大きな理由になるでしょう。

年齢ポジションの重さ
22歳~29歳
30歳~34歳
35歳~

年齢によって転職先のポジションはある程度リンクすると思っています。

今後は年功序列もなくなっていき、年齢が若くともポジションが中~大と重いところにいけるようになる会社も増えるとは思いますが、現時点で銀行が年功序列のポジション体系を取っています。

年齢が高い方は例えば法人営業第10部課長、というポジションで年収1,300万円というものであるとして転職先が同じ待遇をできるかというとそうもいかないことがあります。

年齢をある程度重ねている方がいきなりジュニアポジション、無役職で転職先で受け入れてくれるとなっても年収が大きく下がってしまうことも考えるとなかなか転職に踏み出せないと思います。

年収を今と同じもので目指していきたいと考えたときに部長ポジションで今より役職は上がるものの年収は1,100万円の会社に転職できたとしてもポジションは高いわけです。

転職先の会社はどうしても、即戦力として入社してきた人に関してはお手並み拝見というように能力を見てきます。

つまり、年齢に応じて転職先が用意したポジションに、本人のスキルが追い付いていない時に転職してきた銀行員は使えないというレッテルが張られてしまうわけです。

転職先の目線はポジションに応じて高くなる

ある程度までは銀行員は同じように出世をしていきますが、課長以上(以前までは課長もミスなければなれたらしい)は熾烈な出世争いを勝ち抜いてこそ得られるポジションになります。

当然、銀行員が出世に必要になる資格も取得済みです。

銀行内でも例えば支店長、支店省代理のポジションにはそれなりの人がやはり就いているように転職してきた人が相応のポジションに入ってきた場合には、そのレベルで見られるわけです。

転職して数カ月で結果を出すことは難しいことは重々わかってはいるものの、目線が高いため仮に1年いてもポジションにあった成果が上がっていないとみられた場合に使えないレッテルが張られてしまうというわけです。

転職してきて3ヶ月でみるみる成果を上げられるほど能力が高ければ問題ないですが、半年1年と時が経った割には彼から目立った成果が現れない場合にポジションのわりにイマイチだという評価になってしまいます。

銀行員の方で、どうしても年次が後ろになってから転職すると年収が高いのでポジションも相応に高くなりますし多くの方は初めて転職を経験する方もいらっしゃることでしょう。

銀行員を辞めてからどこかの銀行に戻ることは実はケースとして多いためもし転職を検討しているあなたがまだ若手から中堅の年齢であれば一度転職を経験してみても良いでしょう。

まとめ〜銀行員には転職先で活かせる強みはたくさんある〜

今回は、銀行員経験が転職先で発揮できる強みに関して解説しました。

銀行員であるだけで身に付けられる素養は、転職先でも重宝されるはずです。

銀行員は強みがないとか、つぶしの効かない職業とも言われたりしますが、銀行員で生きていることで自然と身についている姿勢や能力は転職先でも活きてきます。

気を付けないといけないことは、今のポジションや年収を維持しようと転職活動を行い転職先でうまく年収維持をしてポジションにありつけたとしても、そこで必ずうまくいくわけではないということです。

それこそ銀行員で身につけられた目利きの力を使って転職先をしっかり選定していき目先年収が下がっても後からの昇進で帳尻を合わせることもできるでしょう。

ぜひ銀行員ならではの強みを転職先の企業でも活かしてみて下さい。

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