見せ方で180%度変わる!転職履歴書の職歴欄を正しく書こう
職歴は履歴書の中で、人事が一番見るところだと言われています。書き方で迷ってしまうことが一番多いのもまたこの職歴欄です。
履歴書を初めて見た時点でまだ会ったはずがない人事担当者に、できるだけ良い印象を与えて次の選考に進んでいきたいですね。
ここでは、「会社についての説明は書くべき?」や「アルバイトの経験って書く必要ある?」、「仕事内容はどのくらい書けばいい?」などの細かいところ、悩みが生じやすいところまで、丁寧にご説明します。
職歴を書く際に抑えておくべき5つのポイント
ここでは、職歴を記入するにあたって知っておきたい5つのポイントを紹介していきます。
『学歴』の最終行の次の一行に『職歴』を記載
『学歴』の最終行の次の一行に『職歴』と記載しましょう。記載する場所は、欄の中央。『職』と『歴』の間に半角1文字分スペースを空けておくと見た目のバランスが良いです。
統一すれば西暦と和暦どちらもOK
職歴の年号は、履歴書の記入日・生年月日・学歴と合わせれば、西暦でも和暦でもどちらでもかまいません。和暦の場合は、全ての欄に昭和や平年などの元号をつけましょう。
企業名・部署名などは省略せずに正式名称で
応募先が株式会社の場合は、『㈱』と省略せず、『株式会社』と正式名称で記載しましょう。有限会社は、『㈲』ではなく、『有限会社』と記載します。
部署名の記載は任意。企業に部署が複数あり、部署ごとに行っていることが異なる場合、部署名を書くことで採用担当者にあなたがどんなことをやっていたのか、わかりやすくなる可能性があります。
また、『國』や『學』などの旧漢字が企業名に含まれる場合、企業のホームページに載っている正式名称が旧漢字であれば、履歴書にも旧漢字で記載しましょう。
『現在に至る』の一行下に『以上』と書き添える
職歴欄の最後は『現在に至る』を左端に、その一行下の右端に『以上』と書いて締めます。
ただし、学歴・職歴が多く、残りスペースが一行しかない場合は、『現在に至る』と『以上』を同じ行に書いてもかまいません。
アルバイト経験の記載は原則必要なし
原則として、履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書く必要はありません。職歴の中でアルバイト経験が含まれないからです。
職歴にアルバイト経験が書いてあると、「アルバイトのことまでアピールしなければならないほど、実績が乏しいかな」とかえってイメージが低下する恐れがあります。
どうしてもアピールしたいアルバイト経験がある場合、職歴欄ではなく、履歴書の自己PR欄に書きましょう。
派遣経験には、『派遣元』『派遣先』『派遣社員として働いていたこと』を明記
『派遣』という雇用形態の場合、「派遣元も書くべきなのか?」「派遣された先が複数あるけどどう書けばいいの?」などの細かい点で悩まされますね。
基本、『派遣元』『派遣先』『派遣社員として働いていたこと』を明記しさえすれば問題ないです。どこの派遣会社に登録し、派遣社員として、どこの企業で働いていたのか記載すると派遣として働いていたのか、正社員として働いていたのかがすぐわかることができ、好印象を与えます。
こんな時どうする?よくある疑問点
これまで基本的な職歴の書き方を説明してきましたが、ここからは状況によって発生しやすい疑問点に応えていきます。
病院で働く場合は、『入社』?『入職』?
『入職』と書きましょう。
病院で勤務する方は『社員』ではなく、『職員』になりますので、『入職』と記載します。
他にも銀行は『入行』、省庁は『入庁』、テレビ局は『入局』と書きます。
社名が変更になった場合、どう書けばいい?
入社当時・退職当時の社名を記載し、変更後の社名はカッコ内に書きましょう。
合併や業態変更、グループ会社の変更などにより社名入社当時と社名が変更になる場合も多くあります。そんなときは下記のように、変更後の社名をカッコ内に書きましょう。
Ex.株式会社転職キャリアガイド(現・株式会社転職CareerGuide)
配属部署が変更になったが、職歴として書くべき?
書くことで採用上プラスになる場合のみ、部署変更についても書きましょう。
基本的に履歴書の職歴には、部署変更を記載する必要はありません。
ただ、以前在籍した部署と新しい部署で積む経験・身につくスキルが異なり、その新しい部署の仕事内容と志望企業の業務内容が近しい場合は、部署を変更した旨を職歴欄に記載しましょう。そうすることで採用担当者に自社の業務内容と近しい経験を積んできたことをアピールすることができます。
昇格したことをアピールしたいが、職歴に書いてもいい?
履歴書の職歴欄ではなく、『職務経歴書』に書きましょう。
昇進・昇格は立場・役割が変化しただけで、職業が変わったわけではないので、『職歴』には該当しません。そのため、昇進・昇格を履歴書の職歴欄に記載するのは不適切です。
ただ、採用担当者にアピールしたいところではあるので、『職務経歴書』で仕事内容とともに、どんな役職で仕事をしていたのか記載しましょう。
職歴が多く、履歴書の枠におさまらない場合、どうすればいい?
職歴を書く欄の多い履歴書を購入し、全ての職歴を書きましょう。
今お手元にある履歴書の職歴欄では職歴を書ききれない場合でも、職歴を抜かして書いてはいけません。一社でも経歴を抜かしてしまうと、経歴詐称になり、採用されたとしても後に解雇される可能性が高いです。
出向した場合、どう書けばいい?
『出向先の企業名』『出向していること』『帰任したこと』を明記しましょう。出向した場合は、下記のように「子会社である株式会社△△へ出向」とどこの会社に出向したのかを記載すれば問題ありません。
ポイントは『出向』と明記することです。なぜなら出向先の企業名だけしか記載しなかったり、『入社』と書いてしまうと、採用担当者からは「経験社数が増えている」と認識される懸念があるからです。
また、出向先から出向元の会社に戻った場合は、「株式会社○○に帰任」と書きます。
MBAの取得等、仕事ととして海外留学をした場合、職歴に書いてもいい?
仕事として海外留学をした場合は、職歴欄にその経歴を記載しても問題ありません。
履歴書をより完璧にするために
履歴書の職歴は一番大事な部分だと言われています。今回は職歴を書く際に注意すべき基本的なポイントと状況によって発生し得る疑問について解説してきました。
「一応その通りに書いたけど誰かにチェックしてもらわないと不安」という人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
前職が人事のキャリアコンサルタントから、適切なアドバイスをもらうと、さらに履歴書をブラッシュアップできるでしょう。
最後に、履歴書や職務経歴書の添削を強みとしている強い味方である転職エージェントを数社ご紹介します。ぜひそれぞれの専用ページで詳しい情報をご確認ください。