30代、40代管理職の転職を成功に導く究極なコツ
「今までの管理職経験を活かして、もっとすごい会社に転職しようかな」「でも30代、40代の管理職は現場から離れた分専門性に欠けるから転職して即戦力になれるかが不安」
と悩んでいませんか。
売り手市場の2018年でも、確かに30代、40代管理職の転職は難しいと言われています。しかし実はどこが難しいのかを究明できれば、転職を成功に導くことも簡単にできてしまいます。
このページでは、管理職を取り巻く転職環境を説明し、さらに転職を成功させるために知っておきたいポイントをお伝えします。
管理職の求人倍率は低いが徐々に上がっている
「管理職の転職が難しいって本当?」まずこの質問に答えます。
転職の難易度を表す求人倍率では、確かに管理職の求人倍率が低く推移しており、つまり転職しにくい状況が続いています。
大手人材会社のパーソルキャリアが毎月発表している転職求人倍率レポート(2018年3月)によると、全体の求人倍率は2.49倍と活況が続いているのに対し、管理系職種に限って1.75倍で、全職種の中では決して数字が高くありません。
ただし、2016年1月の求人倍率は1.64倍、2017年1月は1.69倍と、過去と比べればやや上昇傾向となっていることがわかります。
まだまだ採用ニーズの大きい専門職、技術職、営業職より転職の難易度が高いですが、売り手市場の影響を少しながら受けていることが伺えますね。
これから管理職で転職するなら、今がチャンスかもしれません。
管理職転職の二つの難しいところ
営業、技術、専門職などに比べ、管理職の転職は失敗しやすい現実を前に、まず難しい原因を考えておくことをおすすめします。
管理職の転職が難しい理由は、大きく2つあると考えられます。
管理職の求人は、母数が少ない
多くの方はすでに想像できていると思いますが、管理職の求人は少ないというのが1つ大きな理由です。
大手転職サイト『doda』で管理職の求人を調べてみると、全体の12万件の中で7192件しかヒットしませんでした。
メンバーを管理する人は、一般社員の10分の1以下だと言われているので、狭き門ですね。
管理職は経験や実績がシビアに問われる
管理職は社員の模範にならなければならない存在なので、企業が採用する際にかなりシビアに経験や実績を見ます。
一口管理職と言っても、どの分野での経験や実績を積んでいるかで評価が大きく異なります。受け入れ先で必要とされるものと完全にマッチしなければ、転職は難しいです。
管理職は指定されたポジションの仕事ができないと、その周りに与える悪影響が計り知れないので、会社側として管理職を採用する際に慎重にならざるを得ません。
管理職の転職を少しでも有利に働くためのコツ
難しいと言われる管理職の転職ですが、対策さえ万全に行えば成功させることも十分可能です。ここでは、成功率を上げるために行なうべき対策をご紹介します。
転職理由と志望動機は例文に頼らず自分で考えよう
管理職に限らず、転職でまず最初に転職理由と志望動機を固めることです。
その際1つ重要なポイントは、「例文に頼らないで自分ならではの情熱を文章に入れる」ことです。
インターネットが発達している今、管理職の志望理由で検索すれば、例文をいくらでも見つけることができます。しかし、例文を真似るだけでは、あなた自身の情熱が伝わらない上、後の面接でいかに辻褄を合わせることしか考えられなくなります。
管理職に求められる転職理由や志望動機は完璧な模範例文ではなく、あなたの魂が宿った思いが伝わるものです。
実務能力と管理職能力のどちらを強調するかは応募先に合わせる
管理職が主に見られるものは実務能力と管理職経験という二つです。両方に長けるに越したことはないが、二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉の通りに、現実的に両立は難しいので、応募先が求めるものに合わせたほうが賢明です。
一般的に、メーカーやIT業界、アパレル業界など実際にものづくりに深く参画している業界は、実務スキルの高さを求める傾向にあります。
管理職自身がモノを作った経験がないと、部下の負荷を想像できずスケジュールや人員を非合理的に組み立ててプロジェクトを失敗させるケースが跡を絶ちません。
一方でマネジメント能力を重要視する業界は、主に商社や小売業など「モノや人を動かすことで収益を得る」業界です。
効率的にモノや人を動かすために、平社員としてのスキルよりも大局観を持って物事を俯瞰的に見て管理・指揮する能力が必要不可欠です。
実務能力が高くて1人で全部の仕事をこなそうとする人は、部下を上手に使えておらず、逆に現場を混乱させてしまいます。
商社や小売り業志望なら、マネジメント経験を重点的にアピールしたほうが良いでしょう。