危険な行動ばかりじゃない!公務員からの転職事情
せっかく難関の公務員試験を受かったものの、その安定した地位と収入を手放し、より不安定な民間企業への転職は、デメリットしか見えないかもしれません。
しかしながら、公務員という仕事が安定的であるその反面、人並み以上の待遇とキャリアアップがあまり望めないでしょう。
そのため、人数がまだ少ないにもかかわらず、公務員からの転職が近年増えてきています。
公務員転職の事情と方法
転職に伴うリスクをちゃんと認識すること
転職という活動は、とてもリスクが伴っていることです。民間企業では、いろいろな事情で仕事をやめた人が簡単に戻ってこられるような制度が整えているところが多いですが、公務員にとって、一度仕事をやめてしまうと、元の位置には戻れません。
したがって、転職活動が失敗する可能性もあるということをちゃんと認識して、いざという時が来たら慌てずに行動できるように、心構えをした上で、転職活動をスタートした方が良いでしょう。
転職先の人事担当を納得させるように、辞めたい理由を整理すること
公務員の方々の中には、民間企業への就職活動を経験していない方が多いでしょう。民間企業での就職活動では、面接時に最も聞かれるのは志望理由です。と同じように、公務員からの転職活動を行う際に、「公務員から辞めたい理由」が転職志望先にほぼ100%聞かれるはずです。そのときに、単純に「仕事がつまらないから」などの理由は基本的に通用しないので、人事担当者が納得できるように、「辞めたい」理由をちゃんと整理する必要があるでしょう。
情報収集が大切
民間企業への就職経験が乏しいので、どうやって転職活動を始めるのかがわからない方は結構いるでしょう。実は、転職活動は情報収集が第一歩です。
転職活動を行う際に、まずは、自分の適性や興味を考えて、まず業界を絞る方がいいと思われます。その次に、その業界の動向や最近のニュースをしっかりと把握すると、その業界に対する知識が増える上に、面接時のネタにもなれるのではないでしょうか。最後に、最近よく「ブラック企業」、「ホワイト企業」などの言葉を耳にするチャンスがあるでしょう。
自分の志望先がブラック企業だったら、せっかくの転職が台無しになってしまうリスクがあるため、できるだけ事前の情報収集でそのリスクを回避することが望ましいです。
しかしながら、どうやって、どこから情報収集をするのか、そしてあまりにも膨大な情報からどうやって自分が必要な情報を抜け出すのか、というのも、ひとりではなかなか完成できない至難の業でしょう。
企業のホームページだけを見れば響きのいいことばかり書いているし、友人や家族親戚から聞くのも時間と手間がかかって、さらに聞ける範囲も非常に限られてしまいます。
その時に「doda」や「マイナビ」などのような、総合転職サイトは、実は非常にいい情報源となります。
業界ごと、業種ごと、企業ごとに平均年収や年間休日などの、企業のホームページではなかなか見いだせない、貴重な情報を簡単に手に入れられます。さらに、響きのいいことに惹かれて、実際にその企業に入ってしまうとブラック企業だったというリスクを事前に最小限にするため、「doda」と「マイナビ」では、実際のその企業の従業員の口コミなどが閲覧できるので、ブラック企業とホワイト企業が一目瞭然で分かるはずです。
専門的転職エージェントに聞くのが良いかもしれない
どうしても自分で情報収集が難しい方、転職活動をしたいがあまり時間がない方、もしくは転職活動に迷いがある方にとっては、専門的な転職エージェントに聞いたほうが一番効率的です。キャリアコンサルタントに自分が持っている経験や資格、そして転職活動への不安などを相談すれば、すぐにでも使えそうなアドバイスをもらうことができるでしょう。
また、転職エージェントには、実は一般的な転職サイトで非公開な求人情報も多数持っているのです。「なかなか目にする機会が少ない企業ですが、実は超ホワイト企業です」という可能性も十分にありうるので、自分の転職先にさらなる可能性が開かれるのではないでしょうか。
しかしながら、公務員専門の転職エージェントは現時点では存在していませんが、代表的な大手転職エージェントを紹介しましょう。
起業も視野に入れる
公務員という仕事では自分の理想が実現できない、という方には、「起業する」という可能性もあるでしょう。一度きりの人生を後悔しないように、やりたいことを思い切ってやるのは非常に勇気が必要ですが、成功を収めると、その達成感と比べられるものはないはずです。
まとめ
公務員からの転職は非常にリスキーな行動ですが、自分が持っている貴重な知識と経験をうまく活用できる新たな環境を見つければ、「危険なこと」でなくなるはずです。
「公務員をやめたい」と一度でも考えたことのある方は、人生の新しい選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。