転職の面接に聞かれる3つの難問。その正しい答えとは
中途採用の面接は、求職者がしっかり考えているかどうか、会社の一員として相応しいかどうかを見極める場です。
「私はこれから頑張ります!」
このように新卒のノリでアピールしても全く効果がありません。
数多くの質問を受ける中で、最も求職者を困らせる難問が3つあります。今回は、この3つにフォーカスして解説していきます。
これらさえ自分の中でクリアできれば、あとは楽です!
最も取捨選択が難しい質問
「あなたのキャリアプランを教えてください。」
こちらは最も取捨選択が難しい質問と言われています。
今まで携わってきた業務に絞って話すと志がないと思われかねません。
一方で、キャリアプランが漠然とし過ぎても、足が地に付かない人というイメージを与える可能性もあります。
目指す3~5年後の姿を聞かれて、言葉が出てこないという経験を持っている人も少なくないでしょう。
回答のポイント:「縦」と「横」両方を意識すること
キャリアプランを聞く理由は、面接者が求職者の内的なモチベーションを知りたいからです。
どんな仕事でも縦に成長すると横に成長するという2つの道が存在します。
今の仕事内容を深堀し、専門性を高めるというのはまさに縦方向の成長。一方で横方向の成長は、自身の仕事と関連がある仕事との間の連携を強めたり、関係を調整したりすることです。
簡単に言えば、一つの分野の専門家を目指したければ、縦方向の成長を意識すべきで、調整、マネジメント能力を身に着けて職務の上昇を目指したければ、横方向の成長を意識してキャリアプランを組み立てるべきです。
次の転職面接で似たような質問をされたら、縦と横のどちらかにフォーカスして答えてください。
最も求職者を困惑させる質問
「どんな仕事を探したいですか?」
この質問もよく転職面接の場で聞かれます。
これに対して「インターネットで求人を見てみたが自分に合う仕事がないようなので、これから仕事をしながら探していきたいです。長く働ければやりたいことがきっと見つかるはずです。」と答えた求職者がいます。
もちろん面接の結果は不合格。「自分のやりたいことすら分からない人を雇うリスクが大きい」と面接者に判断されたのです。
回答のポイント:何が好き、何ができる、何を準備してきたかを盛り込むこと
この質問は、あなたがどうして働くのかを聞いているわけではありません。面接者は求職者がどの程度応募した仕事に期待を持っているかを確かめるためです。
聞かれると困惑する人も多いのですが、ポイントはまず以下のことから順番に考えることです。
- 何の仕事をしていると楽しいか。
- 1をベースにさらに何ができるのか。
- 2をベースに何の準備をしてきたのか?
- 3年、5年、10年後の生活に何を期待しているのか。
- 未来の生活への期待を何で実現するつもりなのか。
最も気まずい質問
「どうして前職の給与がこんなに低いですか。」「勤続年数も長いようですが、どうして何の役職もついていないのですか。」
転職面接で前職の給与を聞かれることはしばしばあります。そして上記のような質問も圧迫面接でよく出てきます。
「給料が低い理由は、前職の会社は技術職を重視していて、高い給料をもらう人はどうしても技術職に偏る傾向があるからです。
また、総合職は技術職より与えられるチャンスが少なく、会社の組織が固まっていて上に昇進するハードルがかなり高いです。」と答えた求職者がいます。
面接の結果は不合格です。面接者が「つまり給料が低いのは全部会社のせいで、あなた自身に何の関係もないということですね?」と思わず返したくなる回答です。
回答のポイント:転職のアドバンテージはどこにあるか、あなたしか持っていないスキルはあるかを考えること
職務経歴書を見たことがありませんが、上記の回答例だけを見ると完全にアウトなのです。
面接者にとって求職者の前職の給与額は、過去の実績を判断する絶対的な基準とはなりませんが、この二つの質問は求職者のスキルと態度を確かめているのです。
同じ職種でも業界や企業によって提示する給料に差があるのは事実です。しかしその職種に関連する本質的なノウハウを知っていれば、ほとんどの会社はそのような人に対して過度に低い給料を提示しません。
職種が変わらず勤続年数が長いのに給料が中央値を下回っていれば、求職者のスキルは低く、重視されていない証拠となります。
勤続年数が長いのに全く昇進しない人は人間関係が上手くいっていないか、モチベーションが足りないかです。
まず客観的に自己分析をして、他の人と比べて転職のアドバンテージはどこにあるのか、自分にしかできないスキルはあるのかを考えましょう。
面接では、謙虚さよりしっかり自分の強みが伝わることのほうが大事です。スキルについて一言で流すのではなく、それにフォーカスしてアピールすべきです。
自分ではなく面接者の立場から転職の面接を考えてみましょう。どんな人をチームに入れたいのでしょうか。ずっと一番基本的な仕事しかしない人でしょうか、もしくは成長すると煩雑な業務を分担してくれる人になれる人でしょうか。答えは明らかに後者です。
前職の給料が低いと指摘されたら、会社のせいにするのではなく、正直に自分のスキルと強みから話しましょう。
最後に
この3つの質問に正しく答えられれば、ほとんどの中途採用の面接を勝ち取れるでしょう。
とはいえ、求職者の特質やバックグラウンドによって、回答の正解もまた違ってくるので、面接対策のプロである転職エージェントと相談したほうが良いでしょう。
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