コロナの影響で、転職市場は荒れに荒れており、採用活動にも大きな影響が出ています。
採用面接の形も大きく変化し、今ではWeb面接が当たり前の状況になりました。
となればこれまでとは違った対策を取らねばならなく、面接場所にも気を配らないといけません。
そこでよく聞くのが「Web面接・Zoom面接をやる場所は、一体どこがいいのか」ということ。場所が決まらないと面接できませんよね。
今回はWeb面接やZoom面接は自宅ですべきなのか、自宅以外の場所での実施はNGなのかを、詳しく徹底的に解説します!
この記事の監修者
丸井 沙紀 (まるい さき)
2級キャリア・コンサルティング技能士(国家検定)・キャリアコンサルタント(国家資格)・銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチ
4,000人以上の相談実績を元に、転職活動中の方向けにサポートをする家庭教師。キャリア系ITスクールでキャリアカウンセラー兼3校を統括するエリアマネージャーとして活躍した後2016年に独立。「やりたい仕事でなりたい自分」をテーマにした「大人が相談できる場所」として活動中。
ホームページ:転職の家庭教師 キャリアコンサルタント 丸井沙紀
ブログ:転職の家庭教師 キャリアコンサルタント丸井沙紀のブログ
Web面接、Zoom面接を実施するには、一体どんな場所でおこなうのが良いのでしょうか。
具体的な場所の話に入る前に、どんな場所で面接をすべきかポイントを解説します。具体的には次の6つです。
- 静かな場所
- 座れる場所
- 明るい場所
- 1人でいられる場所
- ネット回線が遅くない場所
- カメラやパソコンを置ける場所
一つずつカンタンに見ていきましょう!
①静かな場所
静かな場所で面接を受けないと、面接官の声は聞こえません。静かな環境で面接に臨みましょう。
ペットを飼っている方、ご自宅に家族がいらっしゃる方、近くに工事現場がある場合などは生活音や騒音に特に配慮してください。
Web面接でただでさえ相手とコミュニケーションを取りにくいのに、声もしっかり聞き取れない環境となれば面接は不利に傾いてしまいますよ。
間違っても屋外で面接を受けるのは止めておきましょう。
②座れる場所
数10分は面接が続くため、ちゃんと座れる場所も確保しておきましょう。
なかには立って面接を受ける方もいらっしゃるようですが、さすがに疲れますので座って受けた方が無難です。
③明るい場所
先ほど述べたように、Web面接はコミュニケーションを取りにくい性質があります。そのため表情も読み取りにくくなってるんです。
そんな時に部屋が暗かったり、逆光で顔が暗くなっていたりすれば、面接官に熱意や思いを伝えにくくなってしまいます。
企業はWeb面接だろうと通常の面接だろうと、コミュニケーションを重視する点は変わりません。
どうすれば相手に気持ちが伝わりやすくなるか、できる工夫は施しましょう。
④1人でいられる場所
大勢の人がいるところより、やはり1人でいられる場所の方が静かですし、落ち着いて面接を受けられます。
ペットを飼われている方はご自宅の別の場所に隔離しておいて、ご家族には「10:00からWeb面接があるから、部屋には入らないでね」などと伝えて、1人でいられるよう工夫しておきましょう。
万が一面接途中で自分以外の人が画面上に映ってしまうと、せっかくの面接が台無しになりかねません。
⑤ネット回線が遅くない場所
遠くにいる人同士の面接ですので、ネット回線の準備も重要。ちゃんとネット接続に問題がないか、機器をチェックしておきましょう。
Web面接の失敗として多いのが、事前に回線の確認を怠っていて開始時間が遅れることです。
前もってWeb会議ツールが正しく作動するか、顔は画面にちゃんと映っているか、声は途切れ途切れになって聞こえていないかなどを確認しましょう。
⑥カメラやパソコンを置ける場所
Zoom・スカイプなどのWeb会議ツールを使う際、スマホかパソコンを使いますよね。それら機器を安定して置ける場所を確保しよう、というわけです。
スマホの場合は重量が軽いため、コテっと倒れやすいので注意です。
倒れたのを立て直している状況を見られると、「この人は準備が中途半端だな…」と見られてしまい、マイナス評価のもとになりかねません。
ちゃんと安定した場所にスマホやパソコンを固定しましょう。
上記のポイントを踏まえた上で結論を言うと、Web面接をする場所は「自宅」が無難です。
カフェ、ネットカフェ、大学なども面接には適する気もしますが、自宅の方が融通ききますし、外部の騒音も気になりにくいです。
自宅以外でやるのはNG?やる場所がない時はどうすれば…
もしどうしても自宅でのWeb面接が難しいのであれば、ネットカフェがおすすめです。
ネットカフェにもいろんな種類がありますが、個室タイプでネット回線が繋がるところを選びましょう。
ちなみにネットカフェの多くはWi-Fiを繋げられますし、パソコンにはMicrosoft Officeを完備していて、プリンターも用意されています。
ネットカフェのWi-Fiは速度がかなり早く、Web面接の時にもたつくことはありませんので、安心してください。
最近ではWeb面接をしたい方に向けたサービスも広がっています。例えば京都府京都市にある「NetCafe CoCoNe」では、Web面接のためにWebのカメラを貸し出していたりと徹底しているんですよ。
(参考:NetCafe CoCoNe)
面接場所を借りるのも手

(参考:Instabase)
最近では1時間あたり500円~1,500円程度で、会議室の貸し出しもあります。それをWeb面接用として活用するのも手です。東京や大阪などを中心に点在しています。
以下はほんの一例ですが、どれも清潔感のある場所ですし、Wi-Fiなどの機器も揃えられていますので、使い勝手はネットカフェに匹敵するぐらいです。
Web会議・テレワーク仕様のカラオケもある
(引用元ページ:パセラ)
実は最近、コロナの事情も踏まえて「Web会議・テレワーク仕様のカラオケ」も増えているんです。
そのためカラオケ機の音量をオフにして個室を明るくできるなら、カラオケボックスもおすすめですよ。
加えてプリンタやノートパソコンなど、周辺機器が充実しているのも魅力ですね。

一般的な面接であれば面接中に背景や壁のことを気にする必要はないのですが、Web面接となると主に自宅での面接が中心となります。
となれば身の回りにも気を配らないといけませんし、面接官側に映る背景のことも考えないといけません。
プライベート感丸出しのポスターが貼ってあるなら剥がし、アイドルやキャラクターのグッズなどがある場合も別の場所に置いておいて、スマートな印象を与えましょう。
Web面接で理想の背景は「真っ白な壁」です。シンプルイズザベスト。
「この人はキッチリしてるな」と思われたほうが、転職は良い方向に進みますよね。
ここまでWeb面接時の受ける場所について、詳しく解説してきました。
コロナのせいで自粛の色が強まり、転職活動での採用面談も当面はWeb面接が続くとされています。
なお転職市場も状況が大きく変わっており、新卒でも中途採用でもWeb面接はもはや当たり前の状況。常に変化に対応できるよう、転職においてもアンテナを張っておくのが重要ですね。