物流業界へ転職したい未経験のあなたが知っておくべき全知識
「モノを運ぶ仕事に小さい頃からずっと憧れを感じている...」
「今の仕事を辞めて、高年収の物流会社に転職したい...」
「物流というか、トラックを運転したいだけ!」
物流業界への転職を検討している方は、さまざまな動機があります。
物流業界は実は非常に身近な存在で、家族や友人に物を送ったり、ネットショッピングして商品を届けてもらったりすることがきっとありますね。
それを支えているのは、過去最高の売り手市場となっている物流業界です。
このページでは、この業界に転職したい方が知っておくべき全ての有益な情報をご紹介します。最後まで読めば、あなたは物流業界への転職を成功させる方法を手に入れられることでしょう。
物流業界の実情
物流業界は、工場や倉庫の品物を小売店や個人・法人へと届けることが主な仕事です。
発注者を確認しながら荷物を振り分け、トラックなどを使って運びます。
物流・運輸会社の仕事は、荷物の破損や、到着の遅延に対して大きな責任を持ちます。そのため、ドライバーはもちろん高い運転技術が求められますし、物流会社の事務系社員は道路状況などを確認しながら、効率的に良いかつリスクが低いスケジュールを立てる必要があります。
物流業界の将来性
結論から言うと、物流業界はこれから著しく成長する業界の一つと予測されており、転職者にとって非常に将来性がある分野です。
その理由は、端的に言えば通販業界の普及にあります。
皆さんも気づいていますが、インターネットショッピングがどんどん身近なものになっていて、利用者が増えていますね。通販サイトで商品を販売する店や企業は、購入者に商品を届けるには、外部の物流会社に依頼することがほとんどです。
そうなると、通販会社を利用する人が増えれば増えるほど、物流会社への需要も増加することになります。
少なくとも日本ではこれからも物流業界と通販業界はともに右肩上がりで成長していくでしょう。
物流会社に転職すれば、この波に乗っかって個人のキャリアを大幅にアップさせるチャンスでもあります。
物流業界の平均年収
2018年現在、物流業界の平均年収は395万円となっており、全業界の中で平均レベルだと言えます。
生命保険・損害保険業界より40万円低いですが、消費財・アパレル業界より50万円も高いです。
年代と性別で見ると下記にようになります。
- 20代男性:382万円
- 20代女性:344万円
- 30代男性:476万円
- 30代女性:482万円
では、物流業界の中の大手企業はどうでしょうか。下記の表をご確認ください。
会社名 | 売上高 | 平均年収 | |
---|---|---|---|
1位 | 日本通運 | 1兆9,091億円 | 886万円 |
2位 | 日本郵政 | 1兆8,946億円 | 775万円 |
3位 | ヤマトホールディングス | 1兆4,164億円 | 757万円 |
このように、物流業界の年収は全業界平均をやや下回る程度ですが、ランキング上位の大手企業に転職すれば、年収を大幅にアップさせることは不可能ではありません。
こんな方は物流業界への転職に向いている
物流業界そのものは、特に「こんな方は絶対に物流業界と相性が良い!」といった強い人材へのこだわりが存在しませんが、強いて言えば忍耐力に長けている人が向いている傾向があります。
物流業界は昔の飛脚からずっと存在してきた歴史が長い業界ですので、体質が古い会社が多いです。変化を求め、新しいものが好きな方より、一つのことに飽きることなく集中して続けられる人が、物流の仕事と相性が良いとされています。
常に新しいものに溢れているIT業界のようなフランクな社風を求める方には、おすすめしません。
体力が要るドライバー職は体育会系人材におすすめ
物流会社は、実際に荷物を運ぶドライバー職とスケジュール管理を担う事務職が主な職種となります。
ドライバー職に向いているタイプは、明らかに体育会系出身の方です。体力があるというアドバンテージがあるだけで、重い荷物を運ぶことが多いドライバー職として非常に重宝されます。
体育会系出身や、男性の方、体力に自信がある方に非常におすすめの職種だと言えるでしょう。
物流業界未経験でも取っておくと転職に有利な資格
少子高齢化の日本では、物流業界は多くの業界と同じように人手不足に悩まされています。物流会社は少しでも人材を確保するため、未経験歓迎の求人がたくさん存在します。
加えて、史上最高の売り手市場なので、経験がゼロでも転職で物流業界に入ることは簡単です。
しかし、何も経験やスキルがなければ、結局転職してから苦労することになります。
前職は異業種だったため、経験がないというのは当たり前です。それをカバーするたった一つの方法は、「仕事に役立つ資格を取得する」ことです。
ここで、未経験者でも取得しやすい物流業界で役立つ資格をまとめてご紹介いたします。
大型自動車運転免許
こちらの資格に関しては有利というより、大型トラックを運転する職種に就きたい場合は取得が必須です。
大型トラックのドライバーは中型に比べると約1.5倍ほど給料が高いので、ぜひ大型免許の取得を目指してください。
運行管理者
運行管理者は事業用自動車の乗務割りを作成するために必要な資格です。トラックを始めとしたドライバーの運行計画を作り、安全で効率の良い仕事を割り振るのが役目です。
管理職になるためにはこの運行管理者を持っていることが必須という企業も多いので、物流業界でのキャリアアップを目指していくなら候補に入れておきたい資格と言えます。
この資格は、講習だけで取れることができ、事務職をやりながら取得できます。資格があれば仕事の幅が広がり、出世のチャンスも高まるでしょう。
企業によって資格手当も支給されるので、給料アップにもつながります。
危険物取扱者
物流会社は幅広いものを取り扱っていますが、薬品や医薬品の場合、トラックや車で運ぶ際に危険物取扱者の資格がないと業務ができない場合もあります。
この資格を持っておくとさまざまな薬品を乗せて運ぶことができるようになるため、通常のドライバーとして働く際に仕事の幅が広がりますし、他にも大手医薬品メーカーや商品などの物流部門に転職できるので、あるとかなり有利になります。
良質な物流業界と物流職求人に出会える方法
転職を考えている方の中には、具体的にどうやって転職活動を始めるべきかを迷う方が多いです。とりあえずハローワークに行って仕事がないかを尋ねてみるという方がいれば、コネを利用して転職先を紹介してもらおうという方もいるでしょう。
ところで役所が運営しているハローワークは「ブラック企業」という噂がすでに広がっていますし、誰もが有力なコネを持っているわけではありませんね。
転職活動を始める方法を最初から間違えてしまうと、後々人生を左右する大失敗につながりかねません。
自分に合った転職活動のやり方を知っていただくために、ここではリスクを最小限に抑えた一般的な転職方法を3通りご紹介します。自分の状況はどれに当てはまるかを考えながらお読みください。余力があれば、以下3通りの転職方法を全て試すことをおすすめします。
転職求人サイト
企業の求人広告がたくさん掲載されているサイトを見たことがありませんか。それは転職求人サイトです。
利用者が個人情報やプロフィールを登録後、自分で掲載されている求人情報を検索、応募するスタイルとなっています。
代表的な転職サイト自分で求人を見比べたい方や自分のペースで自由に転職活動を進めたい方にぴったりな転職方法だと言えます。また、転職回数が3回以上ですでに流れを把握している方も、転職サイトを使ったほうが一番効率が良く転職期間を短くできます。
ヘッドハンティング・スカウトサービス
ヘッドハンティング・スカウトサービスとは、サービスに履歴書を登録された求職者に対して、企業やヘッドハンターがスカウトを送信し、企業と求職者をマッチングさせるプラットフォームです。
リクナビNEXTのように、通常の転職求人サイトでも「スカウト・オファー機能」が使える場合もあります。
代表的なヘッドハンティング・スカウトサービス
自分で探して応募する転職求人サイトと真逆で、登録情報を元に企業やヘッドハンターが欲しい人材かどうかを判断し「企業側から連絡が来る」のが特徴です。
今すぐ転職しなくてもいいけど、年収や福利厚生などの条件面にこだわりたい方、転職サイトの求人よりレベルの高い会社に確実に転職したい方に強くおすすめします。
転職エージェント
転職エージェントとは、登録者の経歴や希望条件をもとに求人紹介してくれるサービスです。いわば求職者のマネージャーのような存在で、履歴書の書き方、面接対策、面接日程の調整、条件交渉など転職活動に関わるすべてをサポートしてくれます。スカウトサービスと違い、企業と転職者の間に「キャリアコンサルタント」が入ります。
転職エージェントには総合型から業界特化型、第二新卒特化型などさまざまなタイプがあります。
代表的な転職エージェント転職エージェントを利用する際に希望条件を細かく聞かれるので、「職種、勤務地、希望年収などの希望条件が決まっている方」にとって効率的かつ高精度な求人紹介を受けられます。
また、初めての転職で希望条件も漠然としていても大丈夫です。転職エージェントはヒアリングを通して求職者に合った求人を見つけてくれて最後までサポートするので、初めての転職こそ活用すべきサービスです。
未経験でも入りやすい業界の筆頭は物流業界
このページでは物流業界への転職を考えている方向けに物流業界の実情、や成功しやすい転職方法をご紹介しました。
未経験から物流業界へ転職、実はとても現実的な選択肢です。業界全般について知りつつ、具体的な企業とどのように接点を作れるか、がポイントです。
このペ―ジで提案された転職方法を参考に、物流業界への転職をぜひ成功させてください。陰ながらあなたの成功を祈っております。